『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』

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雨上がりの朝
なんでもない普通の道で、きれいな自然もきれいな人工物があるわけでもないけど、なんとなく好きな風景

久しぶりに映画を見てきた。
『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』
なんとなく、予告を見た感じライトな楽しそうな映画だったので。
でも、見てみたらライトな中にもテーマがあって、楽しく見ながらも感じる部分がありました。
とはいっても、夫婦間の問題なので、お前は関係ないだろうと自分で思ったりもするんですけどね。
将来、必要になるかもしれないってことでね。

難をいうなら、自分としては謎々を出しておいてある程度、ヒントを出しながらも答えを明示しないというオチは好みではなかったかな?
たぶん、それぞれ似たような状況の心当たりはあっても、厳密には人それぞれ違うし、思うところ、価値観は違うから断定したくない。
それぞれで、自分にあった結論を当てはめてほしいということなんだろうと思います。
でも、自分としては違ったとしてもひとつの結論として明示してほしいかなと思った。
その違いが新たな視点を与えてくれることもあるかと思ったので。

でも、作品全体として必要なものだけをうまく構築するような強いテーマ性の映画ではないので、この終わりも全体の統一感としてはあっているのかなあと。
どちらかというと、女性の方が共感できるのかもしれない描かれ方のような気がしました。
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映画『明烏』見た

菅田将暉主演映画『明烏』みました。
場末のホストクラブを舞台にした映画。
1千万の借金を背負ったホストが、返済期限の迫る中、さまざま騒動が巻き起こる。
無事に借金を返済できるのか、それとも東京湾に沈むのかというコメディー。

自分的には好きな内容だったし、それぞれのキャラ付けもしっかりされていたので楽しく見れた。
ただ、落語の『明烏』にかけたような話なのかなと思ったら、タイトルは夜明けまで働いていて、ゴミをあさっているカラスのような存在と思われる部分もあるホストから取っただけだった。
基本は落語『○○』がモチーフ。(ネタバレするので伏字にしますよ)
正直、勘がいい人だと序盤でそれに気づきそう。
確かに、これで『○○』ってタイトルだったら最後のどんでん返しがばれちゃって面白さ半減だから仕方ないか。
最後のセリフはそのまま『○○』のオチのセリフだったし、面白かった。

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相棒-劇場版Ⅳ-

最近、珍しい相棒らしい相棒だった気がした。
映画ということでアクションシーンをたくさん盛り込むということもなく、それでいていい感じでもあったし。
ストーリー重視で自分としては面白かったです。
伊丹さんはやっぱりああでなくてはという見せ場もあったし。
神戸尊は神戸尊らしいスマートな見せ場もあったし。
意外と4作の劇場版の中では一番好きかも。

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『欲動』を見た

『欲動』を見ました。
うーん、自分としては理解したつもりだけど理解できているのか不安になる映画だったなぁ。
それと男のエゴなのかもしれないけど、見終わったあとモヤモヤする。
愛しながらただ静かに佇むヒロインのラストシーンが綺麗だった。

ストーリーとは関係ないけど、ゲイのカメラマンがヒロインに本能を理性で抑えコントロールしているのは人間だけで、他の動物はそんなことはしない。だから、人間ってひどくゆがんでいるように見えるというようなことをいうシーンがある。
ストーリー上欠かせないセリフなんだけど、ゲイの人がそれを言うと気持ちに正直という意味ではいいんだけど、生物が生命として種を保存していく形が当たり前であり、そうするためにあるのが本能であるということから考えると、ちょっとおかしな感じがしてしまい、すっと飲み込めなかった。
いわば、人間のさまざまなゆがみという多様性から生まれた存在ではある気がするからなのだと思う。

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映画『しあわせのパン』見ました!

原田知世さん、大泉洋さん出演の『しあわせのパン』見ました。

あらすじ
『月とマーニ』という絵本のマーニに恋をしたりえ(原田知世)と夫のなおが営むオーベルジュタイプのパンカフェ『マーニ』。
そこに訪れる生きることにどこか息苦しさを感じているお客さん。
そんなお客さんをパンとコーヒーでもてなす二人、そしてそれをとりまくあたたかい仲間たちの四季物語。

感想
冒頭で紹介される絵本『月とマーニ』(映画上の作品)と同じように作品自体も絵本のような印象。
あたたかなおひさまがふりそそぐイメージの映像に、優しく、美しく、いろんなことに胸を痛めるヒロインがいて、それを救うふんわりを大きな心でヒロインを見つめる王子様役がいる。
生きていくために必要なことを、あたりまえに、ゆっくりと誠実にしている二人。
決してリアリティがあるわけではないけれど、生きるうえでの苦しみやつらさ、そして生きていくためのエッセンスが凝縮されている感じがしました。
お客さんもそれぞれに問題を抱えていて、『マーニ』の二人はそれを積極的に世話を焼くわけではなく、心配し、気配りをして、見守っていく。
押し付けがましくないやさしさが描かれています。
りえの「わたしもね、無理して笑うことあるんです」と都会暮らしに疲れたお客さんを気遣って告白します。
なおはその話を聞いてりえを気遣わしげに見ます。
わかりやすく、けれど繊細に描かれていてそこが本当に絵本のようです。
そして、もうひとつの主役はパンと料理です。
柔らかな生地をしっかりと捏ね、時に筋を入れ、時にフルーツや豆などを練りこみ、オーブンで焼く。
いい香りが伝わってきそうな湯気を立てる焼き立てパン。
それをいつもなおはりえに、そしてお客さんたちもパンを割って分け合います。
その光景がさらにパンをおいしそうに見せてくれますし、物語の底辺を支える精神にもつながります。
原田知世さんは文字通り、上品で物静かで、やさしげでりえそのものという印象でした。
なおは人に羨ましがられて、普通なら謙遜して「いや、そんなことないですよ」と応じるような場面でも、「はい」と強くもなく弱くもなく、かみ締めるようにいいます。
「こんなおいしいコーヒーが毎日飲めていいね」など、それらの多くはりえの手によるものです。
はじめに多少戸惑う人たちも、その言葉になおがそのことを本当に感謝し、大切にしているからこそ「はい」と応じるのだと感じていきます。
なおを演じる大泉洋さんは、その「はい」のためにキャスティングされたかのようにとてもいい感じの「はい」を言います。
そうした二人の演じる夫婦がしあわせを分け与えてくれる焼き立てのパンのように自然に心に入ってきます。
見終わったとき、きれいに整理された部屋にいるかのように、気持ちよく何かをしたくなるようなそんな映画でした。

ご覧いただきまして、ありがとうございます!