2014/08/30
先日、車を運転しているとちょっと無理やりな感じで走行している車線の前に割り込んできた車がいた。
まあ、そうは言っても後ろを確認してから強めにブレーキを踏む程度で済むぐらいだから、よくあることだ。
だが、アルファロメオということもあって目立つ。
走っているのはバイパスで片側3車線もある道路だから、その内アルファ君とは車線を異として抜きつ抜かれつのデッドヒートを展開した。
まあ、ぶっちゃけ単にそれぞれの車線が進みが良かったり、悪かったりでその形になったに過ぎない。
そして、中央の車線を走っていた自分は目的の左折場所に近づいてきたのでウィンカーを左に点けて車線変更の準備に入った。
すると、すぐ前の左側の車線を走っていたアルファ君は自分と前の車間が開いてスペースができていたこともあって右にウィンカーを自分とほぼ同時に点けた。
交差するように車線変更するかに思えたが、アルファ君はウィンカーが点いたかと思うが早いか車線変更を開始。
自分はそれが気になって一瞬ウィンカー点けっぱなしで走り続けるのかと思われるような遅めのタイミングで車線変更した。
慌てたものの無事車線変更した。
それから500mぐらいだろうか、左折用の分岐がやってきた。
今度は、その分岐に入るためにウィンカーを左に出した。
すると、同時にアルファ君も左に出す。
彼は今、中央の車線を走っているし、自分は左の車線を分岐に入るために速度を控えめにしているから前との間に結構な車間ができた。
だから、きっとそっちの方が前に出れると思って左の車線に入るのかなと自分では推測していた。
こっちは、左折だから問題なくその車線に入ればいいのだ。アルファ君は関係なかった。
やがて、左折場所にさしかかる。
さらに左の左折車線に入る自分の車。
アルファ君はと言えば左にウィンカーを上げているのだから、左に進路変更。
結果、左折車線に入った自分が前を見ると、アルファ君がいる。
「えっ? アルファ君?」
そう、2車線一気に変更してきた。
ならさっきなぜ中央の車線に車線変更したのだろう?
不可解だったが、いるものはしようがない。
左折は立体交差部分の左折なので、左折車線は本線を離れて下っている。
そこには本線と直行するように道路が。
自分はそこを左折する。
左により、左折のウィンカーを点ける。
するとアルファ君は右にウィンカー。
実は、立体なので右折でもこの車線なのだ。
『ああ、アルファ君とはここでお別れか...』
ほっとしながら左折するために横断者などを確認。
よし、左折と思った瞬間アルファ君が右にウィンカーを上げていたのを急に左に変えて左折。
「おい!!」
その後、2車線あるその道で車線変更をしようとすると、ほぼ同時にウィンカーを出してアルファ君も同じ車線へと。
息の合った車線変更が続く。
もちろん、アルファ君の車線変更は電光石火なので、しっかりと出してから変更する自分は後追いの形になる。
気味の悪いぐらい、同じタイミングでウィンカーを何度か出した頃、目的の店が見えてきたので駐車場に入ろうとするとアルファ君も同じところに入った。
もしかして、なんかこっちの挙動に腹を立てて嫌がらせをしていたのかな? と思った自分は、駐車場に車を降りたところで、アルファ君の運転をしていた人がすごんでくるのではないかと思った。
とはいえ、遠くに止めたところで事態を回避できるとは考えられなかったので、あえて近くに止めて話を聞こうと思った。
空きがなかったので、3台分離れてしまったが視認できる範囲に止めた。
先に止めたアルファ君の人は、まだ降りてこない。
自分が降りて、車に逃げ込めなくなる距離までまってから自分を捕まえようとしているのか? とか色々考えながら迷っていても仕方ないので車を降りて、ゆっくりと店舗入り口へと向かった。
すると、アルファ君の運転手である壮年の男性が降りてきた。
こっちに向かってくるのを横目で見ながら、声をかけられるまではと平静を装いながら入り口へと歩く。
ただし、ゆっくりと。
すると、男性は自分の至近距離まで追いついてきた。
肩でもつかまれるのかと緊張していると、男性はスーッと通り過ぎ、店舗へと入っていった。
「えっ?」
と思ったものの、こっちから何か言うことはないから店舗に入って買い物をしていた。
たまに見かけるその男性にあまり見ないようにしながらも、意識は向けていたが一向にこっちに来る気配はない。
注意力散漫なまま、買うものを何点か忘れたまま車に戻ったが、すでにアルファ君はいなくなっていた。
結局、ただの偶然だったらしい。
ただ、あのアルファ君の運転はちょっとあぶないぞとは思うものの、自分が悪いことをしたわけではないことにホッとしていた。
なんとも、消化不良。
何やってるんだか?