映画『しあわせのパン』見ました!

原田知世さん、大泉洋さん出演の『しあわせのパン』見ました。

あらすじ
『月とマーニ』という絵本のマーニに恋をしたりえ(原田知世)と夫のなおが営むオーベルジュタイプのパンカフェ『マーニ』。
そこに訪れる生きることにどこか息苦しさを感じているお客さん。
そんなお客さんをパンとコーヒーでもてなす二人、そしてそれをとりまくあたたかい仲間たちの四季物語。

感想
冒頭で紹介される絵本『月とマーニ』(映画上の作品)と同じように作品自体も絵本のような印象。
あたたかなおひさまがふりそそぐイメージの映像に、優しく、美しく、いろんなことに胸を痛めるヒロインがいて、それを救うふんわりを大きな心でヒロインを見つめる王子様役がいる。
生きていくために必要なことを、あたりまえに、ゆっくりと誠実にしている二人。
決してリアリティがあるわけではないけれど、生きるうえでの苦しみやつらさ、そして生きていくためのエッセンスが凝縮されている感じがしました。
お客さんもそれぞれに問題を抱えていて、『マーニ』の二人はそれを積極的に世話を焼くわけではなく、心配し、気配りをして、見守っていく。
押し付けがましくないやさしさが描かれています。
りえの「わたしもね、無理して笑うことあるんです」と都会暮らしに疲れたお客さんを気遣って告白します。
なおはその話を聞いてりえを気遣わしげに見ます。
わかりやすく、けれど繊細に描かれていてそこが本当に絵本のようです。
そして、もうひとつの主役はパンと料理です。
柔らかな生地をしっかりと捏ね、時に筋を入れ、時にフルーツや豆などを練りこみ、オーブンで焼く。
いい香りが伝わってきそうな湯気を立てる焼き立てパン。
それをいつもなおはりえに、そしてお客さんたちもパンを割って分け合います。
その光景がさらにパンをおいしそうに見せてくれますし、物語の底辺を支える精神にもつながります。
原田知世さんは文字通り、上品で物静かで、やさしげでりえそのものという印象でした。
なおは人に羨ましがられて、普通なら謙遜して「いや、そんなことないですよ」と応じるような場面でも、「はい」と強くもなく弱くもなく、かみ締めるようにいいます。
「こんなおいしいコーヒーが毎日飲めていいね」など、それらの多くはりえの手によるものです。
はじめに多少戸惑う人たちも、その言葉になおがそのことを本当に感謝し、大切にしているからこそ「はい」と応じるのだと感じていきます。
なおを演じる大泉洋さんは、その「はい」のためにキャスティングされたかのようにとてもいい感じの「はい」を言います。
そうした二人の演じる夫婦がしあわせを分け与えてくれる焼き立てのパンのように自然に心に入ってきます。
見終わったとき、きれいに整理された部屋にいるかのように、気持ちよく何かをしたくなるようなそんな映画でした。

ご覧いただきまして、ありがとうございます!

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