【アニメ】新世界より 第15話 ネタバレあり

今回のメインは真理亜と守というよりも、塩屋虻コロニーと野狐丸ことスクィーラでしょうか?
その不気味さは、覚が言っていたように人間に近づくことで生まれてくる、脅威としての不気味さ。
動物の中で最も残忍なことができるのが人間。
その象徴が、女王に対して行われたロボトミーといえるのではないでしょうか?
早季が助けられたのが塩屋虻コロニーということを考えても、あの斥候は塩屋虻の手のものと考えるのが妥当でしょう。
また、その斥候と出合ったことから考えても、塩屋虻は急速に勢力を拡大し、また、情報収集を盛んに行っているということ。
だからこそ、木蠹蛾に向かうための武装部隊がすぐに準備できた。
また覚の推測どおり、この短期間の発展を考えても、野狐丸はミノシロモドキを捕まえ、情報源としている。
利用者登録などのセキュリティの甘さは早季たちが捕まえた時のことで実証されていて、検索の容易さも考えれば一番納得のいく結論だろう。まして、野狐丸は人間の言葉を流暢に話す。障害はない。
早季たちを助けたことにしても、利用価値を探っていた感が今回は強かった。
木蠹蛾コロニーの名が出たときの野狐丸の食いつき方が物語っていた。
木蠹蛾は数少ない独立したコロニーであると説明していた。
だとすれば、勢力を拡大したいものにとってこれほど取り込みたいコロニーはないはずであった。
ただ、木蠹蛾の要塞が通常の攻撃では陥落させづらいものであったためにこれまでは手を出せずにいたということだろう。
覚が呪力での攻撃を決めたとき口元を歪めたのは明らかに、二人を利用して木蠹蛾を配下に収めたいというあらわれだったろう。

結局、真理亜と守の消息は不明。おそらく、手紙にも手がかりがあるはずもない。時間も差し迫ってきている。
「HALF THE WORLD AWAY」ということか。

ちなみに、「her majesty」は「陛下」。「her」となっているから女王のことでしょう。
また、別訳すれば「彼女の威厳」とも訳せると思う。二重の意味を込めているということでしょう。


(以下、あらすじ)
あるべきはずのかまくらがなくなっていた。
しかも、きれいにならして痕跡を残していないと言うことは呪力によって行われたに違いない。
「真理亜か守がやったんだ。」
二人の決意のあらわれだった。少なくとも、ただ、事情を説明しさえすれば連れ帰れるという甘い考えは砕かれた。

早季と覚は追跡の手がかりを失い、協力を得ようと考えた。
川に戻ると、以前の記憶を頼りに、川を進み、頃合をみて上陸する。
そして、長板を使って雪原を進む。
ここまで、大して食事をとることも、休むこともせず高速艇を操り、雪上では長板を操ってきた。しかも、かまくらに辿り着ければすべてがいい方向へ解決すると思っていた早季にとって、それが潰えたことが大きな疲労感を与えていたに違いない。
早季は雪上で転倒してしまう。
早季を気遣う覚の提案で、休憩することした二人は、自分達を見つめるバケネズミの姿に気づく。
バケネズミは遠くから、二人を見張っているようだったがこちらがその存在に気づいたことは悟られていなかった。
だが、すぐにバケネズミのほうでもそのことに気づき、姿を消してしまう。
足跡をたどり、後を追う二人。しかし、追跡を急ぐあまり早季が雪庇を踏み抜いてしまい、谷に落下してしまう。
目を覚ました早季は、小屋らしき建物の中に寝かされていた。
心配そうに見守る覚が、早季の顔を覗き込んでいた。
覚は早季が谷に落ちたが、なんとか覚の呪力が間に合って無事に助けられたことを聞く。
そして、ここが目的の場所。塩屋虻コロニーであることも。
折り良く、スクィーラが以前とは見違えるほどの立派ないでたちで二人の元に現われる。
スクィーラは人間から「野狐丸」という名前をもらうほどになっていた。
塩屋虻コロニーも土蜘蛛との戦いで、壊滅に近いほどの痛手を負っていたにも関わらず、他のコロニーとの合併を経て、見事に復活していた。
早季たちは、真理亜たちと一緒にいたスクォンクの行方を探し出すことで手がかりを見つけようと考えていた。
そのため、野狐丸に協力してもらい木蠹蛾コロニーに行こうとしていた。
それを聞いた野狐丸が、木蠹蛾に対して興味を示したようだった。なにかを企むように野狐丸が問い返す。
「木蠹蛾が何か?」
以前と同様に、早季と覚は協力してもらうために、機嫌を損ねないように女王に挨拶するべきと野狐丸に申し出る。
難色を示す野狐丸だったが、早季たちが強く要望すると仕方なくといった様子で応じる。
外に出た二人は、塩屋虻コロニーの発展ぶりに目を見張った。
野狐丸も誇らしげに建物の説明などをする。
バケネズミは基本的に地面に穴を掘って、巣をつくり生活していたはずだった。
いまも、建物をつなぐ通路は地下でつながっているようだったが、建物自体は地上にあり、人間の生活形態に近いようだった。
しかも、工場で物を生産し、コンクリートも作り出している。
それを使って、評議場を造ったのだと言う。新社会性の動物であるバケネズミが、合議制をもって、コロニーの意思決定をしているというのである。
確かに、コロニー同士が合併すると言うことは生殖能力を持つ女王が複数になると言うことで、女王の独裁という形ではなかなかうまくいかないのも理屈ではある。
女王は一つの建物に集められているという。
何かにつけて、女王に会わせたがらない野狐丸をせっついて、ついに早季たちは女王に面会する。
薄暗い建物の中、挨拶をする二人だが、二人の問いかけに女王は反応しない。
不審に思って、女王に触れた早季は、女王に穏やかに寝ているのだと思った。が、女王に触れた早季の手があるものに触れた。
「ここを照らして!」
「何してるの、早く!!」
しぶしぶといった態で、野狐丸は明かりを女王に向ける。
女王は、口からよだれを流し、見開かれた目の焦点もあっていない。なにより、頭部には傷跡がいくつかあった。
野狐丸は女王が自分達の母であるし、こんなことはしたくなかったと前置きした上で、女王の精神の均衡を失い、妄想的な猜疑心に苛まれて、重臣達を処刑したのだという。
しかたなく、組合をつくり女王と交渉することにしたが、女王はそれを反逆とみなして暴れだしたと。
止むを得ず、女王にロボトミーを行ったのだという。その後、手術時の衛生面に問題があり、脳炎を発症したために植物状態に近い状態になったのだと。
バケネズミは人間を除けば、高い知性を持っていて、そういう高い知性を持つものには等しく権利が与えられるべきだ。生殖能力を持つからといって、女王がコロニーを占有していいものではないと野狐丸は饒舌に語る。

小屋に戻り、二人きりなると覚は野狐丸を気に入らないという。
早季はバケネズミがケモノだから女王にした仕打ちを人間の倫理観をそのまま当てはめられないのだというが、覚が意図していたのは、むしろ、野狐丸の権利の主張、女王を排除したことへの理由付け、数々の技術、評議会制など、民主主義をうたったことなどが、裏表のあるところがケモノに似つかわしくない、人間に似すぎているということだった。
「あいつら、ひょっとしたら人間に取って代わろうとしてるんじゃないかって気がする」
コンクリートの建物など、自分達で考えられるはずがないという考えから、覚はスクィーラがミノシロモドキを捕まえ、知識を得ているのではないかと考えていた。
暗澹たる気持ちに苛まれる二人だったが、覚がそれを打ち消す。
呪力を持ってすれば、二人だけですら塩屋虻コロニーを潰せるのだと。だから、取って代わられることなどないと。
早季はつぶやく。
「ねえ、スクィーラが女王にしたみたいなこと、人間にしたら...」
早季は不安を飲み込んだ。
その不安のせいか、悪夢に起こされた早季。外に出ると、武装したバケネズミの中に同じく武装した野狐丸の姿があった。
野狐丸は明らかに、これから戦に望む者といった様子であたりを見回している。
野狐丸に伴われて、木蠹蛾コロニーに赴く二人。
野狐丸が示したのは大きな崖のような場所で、その崖の中ほどに少し張り出した岩に木が生えている。そこの裏に洞窟があり、長年にわたって穴を掘り、要塞にしているのだという。
この要塞があるために、木蠹蛾は小勢力ながら独立を維持し続けてきたのだろう。
野狐丸は、部下に指示して木蠹蛾に対し呼びかけをするが、バケネズミの言葉なので早季たちには意味がわからない。ただ、ひどく高圧的であるようには聞こえる声色だ。
木蠹蛾側は呼びかけに対し、無反応だった。
野狐丸はそれに気分を害したように、攻撃を命じる。
早季たちの制止も聞かず、火矢を打ちかけると木蠹蛾も反撃に出る。
木蠹蛾の射掛けた矢を、野狐丸はよけもしない。野狐丸が予想していたように、呪力によって矢は防がれる。
大仰に感謝してみせる野狐丸。
次いで一つが早季たちをねらって射掛けられる。もちろん、その矢も呪力で防ぐ。
今度は不遜だと、騒ぎ立てる野狐丸は、二人に木蠹蛾に神罰をと進言する。
躊躇する二人に、木蠹蛾が交渉に応じなければ、真理亜と守の行方を捜す術はないと煽る。
しかたなく、木蠹蛾の要塞を呪力で一部破壊してみせる。
再度の呼びかけに、木蠹蛾は縄梯子を下ろして降伏する。
降伏してきた木蠹蛾の将軍に対し、高圧的に何かを言い続けている野狐丸に業を煮やし、覚がスクォンクにあわせるようにと言う。
野狐丸はそれには興味がないと言った様子だったが、木蠹蛾に話を通す。
やがて、スクォンクが姿を現す。
だが、スクォンクは二人の行方は何も知らなかった。手がかりもなかった。
ただ、手紙だけを預かっていた...。


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