【アニメ】新世界より 第16話 ネタバレあり

ついに、一班も二人だけになってしまいました。

真理亜と守がこのあと登場することがあるのか?
ただ、真理亜はこのあと起きるであろう大事件(?)に何かしらの関わりを持っているはずなので、登場するのかも。けれど、真理亜に二度と会えないと言う予感が確信にという言葉からすると登場しないような気もしますが。
真理亜といえば、今回気になる部分が手紙の中にありました。
「わたしだけなら、まだ、しばらく大丈夫かもしれません。」
つまり、真理亜自身もいずれ自分が失格の烙印を押されるという予感みたいなものがあったということでしょう。
美しく、人気者の真理亜。気丈であるかのような真理亜。
しかし、早季を強い人といい、やさしく弱い守を選んだ。
守りたいからかとも思いましたが、早季の強さに憧れ、守には共感していたということなのかもしれません。
守の脆弱さが、守ほどではないにしろ自分の中で存在する認識があった。
いずれ、自分も守と同じ選択を迫られる。その時、一人で行かなければならないのであれば、今、守と共に行きたい。そういう思いがあったのかもしれない。
そう考えると、覚や早季の戻ってくるのを待たなかったことにも納得できる気がする。
もちろん、町が一度烙印を押した者を生かしておくことがないというのも一因ではあるだろうが、真理亜の中で線引きができてしまっていた。町で暮らせる二人と暮らせない二人。
それは最後に覚と早季が語っていた内容にも表れている気がする。
覚と早季もその時は町を出るという決断をしていたが、それは真理亜と守のそれとは根本的な意味が違っている。
早季たちのそれが町を否定して能動的に捨てるという決断なのに対し、真理亜たちのそれは町が二人を排除する、それに対処する受動的な意味合いの逃避であるということ。

どちらにしても、神栖66町のあり方を一班の4人が認められなくなった回とも言えると思う。
守と真理亜、特にこの場合守は小さい頃から町を絶対としてきた。その町が子供を殺し、それを隠していた。
事実を知った守は信ずるべきものが無くなってしまった。真理亜にも少なからずその思いがあり、守の心理状態がわかった。つまり、守の苦しみも共有できたということなのだろう。

そして、野狐丸。
口裏を合わせてくれという覚の言葉を一も二もなく快諾する。
これまでの野狐丸の性格を見ても、不自然すぎる。
また、覚が気色ばんで野狐丸に詰め寄った時の野狐丸の狼狽振りを見ても、野狐丸に胆力がついたとは思えない。
なのに、もっとなんとか言い逃れて口裏あわせを回避してもよさそうなものなのに、了承したばかりか、無難な理由を考えたり、骨を用意すると申し入れたり、すべてお任せくださいというあたりでの、準備の良さ、自信は感じるのに同情や共感といった類の感情は感じられず、平面的な対応。
企んでいる感じがしますね。
もし、奇狼丸同様に夜鷹などの鳥を偵察に使えるとすれば、早季たちが捜すよりも捜索は容易なのではないか。

しかし、早季たちが利用されたというのは、真理亜たちのことと言うよりは木蠹蛾コロニーの件であるような気がしますね。

町すらも猜疑の対象となって早季たちは、心を許せるのが二人だけになってしまった。
この感情は早季だけのものではなく、覚にも似たような認識があるのだと思う。
今回のそこかしこに見える覚の早季への気遣いは、早季への想いもないわけではないだろうが、どちらかと言うとこれ以上、仲間を失いたくないという想いから来るもののような気がします。

今後の展開を暗示するような顔のない少年の言葉、何を意味しているんでしょうか?
いよいよ、26歳編に突入です。


(以下、あらすじ)
スクォンクに託された、真理亜から早季への手紙。
受け取った早季は、手紙を開く。

真理亜の切ない想いが文面にあらわれている。
「捜さないでください」
やはり、書かねばならない言葉。
神栖66町は守が生きていくことを許さない。そして、真理亜も。
町の異常性を真理亜は早季に訴えます。
子供を選別し、不良と判断が下れば命を奪う。例外はない。
人格のないモノだとしているのだ。
単なるモノとして持ち主の思惑通りに打ち壊されるのを待つくらいなら、人としてすべてを捨てて苦難を排して自立して生きることを選ぶ。真理亜らしい宣言であった。
本当は早季と共に行きたかった。だが、早季の強さを身近で感じている真理亜には、早季が町にとって必要とされる人間であるとわかっていた。
異常と言った町でも、生まれた町。愛情がないわけではない。
また、どんな危険が待っているかもしれない世界に自分の我がままから早季を巻き込むことなどできない。
やはり、守についていくのは自分だけなのだと真理亜は記す。
異常な町。真理亜はそれは行われている事もそうであるが、大人が子供を心底恐れていることが異常なのだとわかったと言う。
卵から生まれるのが天使なのか悪魔なのか、額から脂汗を浮かべながらみつめる大人たち。
天使であって初めて、安堵し迎え入れてくれる大人たち。
両親ですら、失ったことを哀しみこそすれ、痛みを残しこそすれ、諦め、やがて忘れてしまうのだと。
だけど、一班の仲間たち、Xも含め誰が処分されることになっても、その誰もが必死で助けようとするはずだ。それほど、強い結びつきなのだ。
だからこそ、自分は守を必死で今、守らなければ成らない。
早季や覚と別れるのは寂しいが仕方がない。
呪力があれば、なんとかやっていけるだろう。
呪力を使いこなせるようになったことだけは、町や全人学級に感謝している。

真理亜は早季に頼む。
自分達の消息を聞かれたら自分達は死んでしまったことにして欲しいと。
町の目が届かない遠く離れたところに行くつもりだが、町が自分達を忘れてくれれば今よりは安らげると。
そして、いつの日にかこの異常さが取り除かれて、早季たちと再び会えることを願っていると。
真理亜の手紙は、こう締めくくられていた。
「愛を込めて。あなたの真理亜。」
同封されていたのは、守が呪力によって描いたであろう、笑顔の真理亜と早季だった。

「二度と真理亜に会えない」という予感はなぜか確信に変わっていた。

早季たちはあらためてスクォンクに真理亜たちと分かれた場所を尋ねた。
スクォンクはあのかまくらのところで別れたのだと言う。
これではどちらに行ったかの検討すらつかない。暗澹たる思いの早季と覚。
再び野狐丸のところに戻り、早季と覚は協力を求めた。
二人は町には真理亜の手紙にあったように真理亜たちが死んだと報告するつもりで、野狐丸には口裏を合わせて欲しいのだと。
野狐丸は驚いた表情を一瞬見せたが、すぐに同意した。
二人は驚いた。
このウソが露見すれば、野狐丸の命はもちろん、下手をすれば塩屋虻コロニーの消滅も考えられることなのだ。
だが、野狐丸は神様の言うことであれば断わることができないと、顔色一つ変えずに言ってのける。
そして、よどみなく続ける。
真理亜たちが死んだことにするのであれば、雪崩に巻き込まれたことにすれば、捜索が困難であるため死体が見つからなくとも怪しまれないだろうと。
また、時間がかかるが骨も用意できるとまで言う。
覚はその言葉に反応して野狐丸に詰め寄る。
野狐丸は少し慌てた様子だが、バケネズミの骨で代用がきくと言うことだと説明する。
その詳細も説明しようとしたが、嫌悪感をあらわにした早季にさえぎられる。
また、野狐丸は夜の捜索は危ないので、塩屋虻コロニーで一晩止まって日が昇ってから捜索した方がよいでしょうと申し出る。
だが、早季たちは真理亜たちの捜索を再開する。しかし、どちらに行ったかもわからない二人を早季と覚の二人だけで捜すのは雲をつかむような話であった。
二人はかまくらのあった場所まで戻ることにした。舟まで戻ると、覚は早季を気遣い操船を買って出る。
二艘の舟を操船するのは、呪力であっても大きな負担となるとわかっていたので、断わろうとする早季。
だが、覚はやさしくその申し出を断わった。
覚の意見が正しいことを証明するように、早季は舟が走り出してほどなくまどろみに落ちていく。

悪夢のような光景が早季の前に広がる。
異形のもの達が行き来する、なにか大きな生物の消化器のような洞窟。
その先には、少年が立っていた。顔のない少年。
ここは、早季の不安や恐怖を司る深層心理なのだろうか。
彼は早季の問いを口に指を当てて制すると、囁いた。
「ウソよ...何言ってるの...そんな、ひどい...」
夢の中で早季がそうつぶやいた時、覚に起こされた。

目的地に着いたと覚。
「早季は、ここで待ってる?」
という覚に早季は自分も行くと告げる。
かまくらの場所まで戻ると、二人は周辺を別々に捜索する。
無論、真理亜たちが見つかるとは思っていないが、痕跡でも見つかれば、あとを追うことができるかもしれない。
日が暮れかけ、夕日に照らされた山並みは、遥か広大でそこで捜索しているのは早季を覚の二人きり。
焦りは募り、絶望が心を支配していく。
合流した二人は捜索が徒労に終わったことを確認する。
涙が溢れる早季を覚が後から抱きしめて言う。
「早季、泣かないで...僕らはやれるだけの事はやったんだから。それに、期限は明日いっぱいある。」
二人もかまくらをつくり、夜を過ごすことにした。

夜を向かえ、かまくらの中の二人。
どうしても沈んでしまう早季を気遣い、覚は暗くならないように一生懸命に一方的に話をしている。
「ねえ、覚」
さえぎる、早季。
「なに?」
「私たち、真理亜や守のことも忘れちゃうのかな?」
力なく言う早季に、覚は「例え、死んだって忘れないよ」と。
早季は倫理委員会や教育委員会が記憶を操作してきたらと不安を漏らす。
覚は自分の決意を確認するように、「そんなことはさせない」と口に出す。
もし、これ以上大切なものを管理しようと勝手なことをするなら二人で町を出ると。
早季は、自分が町を出るのに覚が付いてくるのだと笑う。
そして、今度こそ真理亜たちと合流するのだと話しかけて、言葉を詰まらせる。
抱きしめる覚。
二人はたった二人きりになった絆を確かめ合う。
安らかに眠る覚の寝顔を見ながら、早季は頭を駆け巡る、あの悪夢の中で顔のない少年が言った言葉を思い出していた。

『真理亜の逃走を手助けしてはならない...』
『彼女は死ななければならない...』


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