【アニメ】新世界より 第18話 ネタバレあり

いよいよ、燃え盛る事件の炎。
結果から言えば、慎重で臆病だった教育委員会議長 鳥飼宏美が正解だったと言うことだが、断定するほどの材料もなく、ましてやバケネズミ同士の戦いが人間への攻撃に波及するとは、野狐丸を警戒していた早季ですら考えられないことだったろう。

しかし、野狐丸の用意は周到であるようだった。
まず、多くの人が町の中心部に集まる祭りの日を選んでいること。
化け物の扮装をさせることであらかじめ人間に紛れ込ませ、あちこちで人間を毒殺させることで、混乱を起こす計画。
混乱がじわじわと広がりだした頃合を見て行われる、方々での爆破。混乱を一気に加速させ、また、冷静な反撃のヒマを与えないようにしようという戦術は完全にあたっていた。
鏑木肆星がいなければ、人々は冷静さを保つことはできなかっただろう。
だが、鏑木肆星と日野光風の反撃にすら、用意をしていた。
油断からあっさりと日野光風が冥府の門をくぐる。

立て直した人間たちは反撃に出る。五人一組で行動し、周囲を巡回し、バケネズミの掃討作戦に出る。
だが、これほど周到に用意している野狐丸がこういう展開になることを想定していないとは考えられない。
よしんば、鏑木肆星も日野光風と共に葬れる算段をしていたとすれば、計画からずれてしまったとも考えられなくはないが、相手は神栖66町でもっとも強力な呪力の持ち主である。そんな甘い見込みの作戦であればもっと早くに破綻してもおかしくはない。
そう考えると、やはり奇狼丸が敗れた原因が呪力ということが信憑性を帯びてくる。
呪力に対抗する術がないから、バケネズミたちは人間に使役される地位に甘んじているのであるから。
しかし、どこから。バケネズミが呪力を持つということは考えにくい。
やはり、そうなるとマリアの台詞が利いてくるのか?
真理亜も守も死んでいるのが確実だとすれば、そういうことなのか?
でも、二人の間に子供ができたとして、月日はたっているから成長しているとしても、攻撃抑制や愧死機構は遺伝子に組み込まれたものであるから正常に発動する。だとすれば、人間を攻撃することはできないはず。
補助する役割か、盾となる役割か、そういった類なのだろうか?
それとも、真浬亜たちに子供はいなくて、まだ登場していない「悪鬼」が登場するのか?
野狐丸は悪鬼をコントロールできる術を手に入れたのだろうか?
次回予告を見る限りでは悪鬼出現ぽかったですけどね。


(以下、あらすじ)

脅威と威厳に満ちていた世界。
呪力を獲得すれば、それらがなくなると固く信じていた、幼い頃。

安全保障会議の議題は、バケネズミの戦争の結果について。
塩屋虻系の圧勝であった。
圧勝という言葉すら当てはまらない。一方的に殲滅されたのだ。
奇狼丸は辛くも落ち延びたらしいが、その行方は不明である。
戦場にはほかにも不可解な点が多数ある。
まず、翌日には戦場一帯が焼かれ、証拠隠滅を謀ったようであったこと。
大雀蜂軍の遺体は武器を所持していなかったこと。
発見された大雀蜂軍の矢がまったく損傷を受けたいないことなどである。
古代文明の大量殺戮兵器を使った可能性も考えられたが、矢のことを考えると呪力によって武器を奪われ、攻撃を無効化されたと考えるのが妥当であろうということだった。
ただ、バケネズミの戦争に加担する人間などいるはずはなかった。
が、鏑木肆星は言う。では、過去に町から出て行った人間ではないのかと。
暗に真理亜と守のことを指していた。
早季の知っている真実。野狐丸が骨を偽装し届け出ていた。そして、二人はどこか遠くで今も生きているかもしれない。
そのことに、鏑木肆星の疑いは符合していた。そして、今回の元凶である野狐丸がその骨を届け出ていた張本人。
考えられないことではなかった。
しかし、朝比奈富子は低く落ち着いた声でそれを否定する。
早季が思っている以上に富子は慎重であった。
年齢、性別、DNA鑑定、歯型。綿密な検査の結果、二人の骨であることが確認されていた。
二人は死亡していたのである。
早季は二人への希望を完全に捨てざるを得なくなった。
しかし、となると呪力を行使した犯人を特定することができなかった。
結果、処置することにより事態のみを収拾することを決定する。
塩屋虻系のコロニーのバケネズミすべての駆除、抹殺が決定される。
実行は保健所の鳥獣保護官5名。即時、駆除を開始することとなる。
散会しようとする富子に鳥飼宏美が1週間後の夏祭りの延期を申し出るが、日野光風に叱責、一蹴されてしまう。
この案が通っていればあるいは。後にそれを知るものすべてが思うような出来事であった。

夏祭りの夜、早季は濃紺の浴衣に身を包んでいた。
夏祭りには化け物に扮した大人が、みんなにお神酒を振舞って歩く。
にぎやかな夏祭り。金魚すくいに興じる二人の男の子の姿に、早季は幼い頃に一緒に真理亜と金魚柄の揃いの浴衣を着て、夏祭りに来ていたことを思い出す。
覚は竿灯を目指して早季をいざなう。
早季は人ごみの中、大人が扮する化け物よりも二回りも小さな化け物を目にする。
覚に知らせるが、覚は見られず子供が化け物の扮装をすることなどないと言って取り合わない。
すると、早季は艶やかな浴衣に身を包んだ赤く長い髪をした少女の姿を見つける。
「真理亜」
少女は祭りの中心部から離れ、人気のないの方へと走っていく。
それを追う早季。
早季の視線の先には三人の姿があった。
秋月真理亜。
伊藤守。
そして、顔のない少年。
三人の方へ歩み寄ろうとした早季の肩に覚の手がかかる。
「ちがうの。でも、確かにいたの」
興奮する早季。
「君には見えていたんだと思う」
覚には見えていなかった。
覚は今年の夏祭りで早季が友の死を悼んでいたことを知っていた。
喪服のような浴衣。その意味を。
気を取り直した二人は祭りに戻ろうと路地に差し掛かっていた。
その先には、小さな化け物が男の人にお神酒を振舞っていた。
「ほら、あれ。ね、いたでしょ」
「本当だ。」
そう言った覚が蚊の羽音に気づく。八丁標の中には蚊などの害虫も入ってはこれないのだ。
ちょっとした、違和感。
ふと、戻した視線の先で、お神酒をもらった男の人が倒れている。
あわてて駆け寄る二人。が、男の人はすでに事切れていた。
お神酒には毒が盛られていたのだ。
「どうして、子供が」
「子供じゃない。バケネズミだ」
覚は野狐丸たちが駆除されることを察知して、一か八かの賭けに出て、人間を抹殺しようとしていると洞察する。
「みんなに知らせないと」
その瞬間、町のあちこちで火の手が上がる。
同時にバケネズミの部隊が一斉に町になだれ込んでくる。銃弾により人を殺していく。
覚は反撃に出るが、早季が制する。
広場の上空には「とまれ」の文字が浮かび上がっていた。
広場に戻ると、櫓の上に鏑木肆星と日野光風が陣取り、人間の統制を回復しつつあった。
覚はバケネズミたちが臭覚が鋭敏で、人間の位置をかぎ分けられるのに、それができる風下ではなく風上から攻撃してきたことに疑問を持つ。
その理由に思い当たったとき、広場で犠牲者が出始める。
野狐丸は風上から毒ガスをつかったのだ。
鏑木肆星らは風向きを変えることでそれに対処する。
その間に、人間に化けた遊撃隊が人ごみを進み、櫓に近づく。
その凶弾に日野光風が犠牲となる。
あっけなく、光風は死出の旅に出る。
鏑木肆星にもバケネズミたちの捨て身の波状攻撃が集中するが、それらのすべてを排除してみせる。
付近のバケネズミを事も無げに掃討し、肆星は人々にこれからの指示を出していく。
広場には落ち着きが戻ってきた。
そして、人々が広場に集まってくる。
早季の父、母。
朝比奈富子も姿を現す。
鳥飼宏美の安否を尋ねた早季に、富子は残念そうに答える。

反撃の準備を始める神栖66町の人々。
富子は宣言する。人間に牙を向いたバケネズミたちを決して許さないことを。

真理亜は報告する。
「秋月真理亜14歳。12年前に神栖66町より伊藤守と逃亡後、両名共に死亡が確認される。」
真理亜は話す。
「早季の事が好きだった。
でも、守の事を一人にはできないし...
どの道、あの町では生きていけない。
それに、女同士じゃ子供は作れないわ。
そうよ。
ねえ...そうでしょ。」


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