恥ずかしかった

薬師堂に桜を撮影に行った。
もちろん、まだつぼみだった。
近くの公園にはたくさん人がいたが、境内にはそれほど人影はない。
鳩は山ほど。
雀も山ほど。
カラスはほどほど。

目的の位置で目的の枝のつぼみを数枚とっていると、もよおす。
公園に公衆トイレが見え、そちらに向かうと、手水場の影から小学校1・2年ぐらいかな? 女の子3人組がやってくる。
少し離れるようにすれ違おうとすると、中でも利発そうな女の子が駆け寄ってきた。
「すみません、今、何時ですか?」
ハッキリとした声で聞いてきた。

残念ながら腕時計は嫌いなのでしていない。
スマホ...も持っていない。
持っているのはカメラのみ。
ゆっくり冷静に思案するべきだったのだろうが、こっちの膀胱から発信されるSOSは切迫していた。
「ごめん、俺も時間のわかるもの持ってないんだ」
と答えると、女の子は
「そうですか...」
と落胆と同時に、『大人なのに?』というあきれたような表情をした。
そりゃそうだ、いい年の大人が時間も気にせず平日の昼間にウロウロしてるなんて、子供からしたらさぞかしダメな大人に見えたことだろう。
その通りだ!
もっと言ってやってもよかったぞ!
ちょっと恥ずかしかったな。
冷静になれば、カメラの内部時計を表示させればよいとわかったろうに、あとの祭り。
無垢な子供のまっすぐな非難の目はおっさんには突き刺さるなぁ。
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