悪質なあおり運転でバイクの青年をひき殺した被告に殺人罪の判決が下りましたね。
当然の判決だと思います。
ご遺族は懲役16年の判決を短すぎると悔しい思いを語っていらっしゃいました。
個人的には刑罰は、自らの罪を自覚し悔い改めるために課せられるもので、目的として被害者や関係者の心の負担を軽減するために課せられるものでない方が望ましいと思います。
報復や復讐とはエスカレートしやすい。
だから、判決は被害者側からすると軽いという印象のものになってしまうとは思います。
特に相手を死亡させている場合、それは回復不能な不利益なので、遺族としては応報論での刑罰ということになると、どれだけ重い刑罰を課したとしても納得はいかないだろうと思うからです。
被害者やそのご遺族の立場になって考えれば、まったく同感です。
けれど、冷静になって考えてみれば、そういう、やられたから相手にも相応のつらい思いをさせてやろうという怒りこそがあおり運転へとつながるのではないか、とも思います。
抑止力としての刑罰の意味合いもありますが、それならば、16年でも十分に力を発揮するのではないかと思います。
無念は計り知れないけれど、あおり運転を憎むならば、受け入れ難いと思う当然の感情さえも抑えていただけたなら、よりあおり運転をなくそうという願いがみんなに伝わるような気がします。
被告側は控訴したみたいですが、殺人罪という認定は変わらないような気がしますね。
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