ノラネコの距離感

明日は夏至ですね。
陽も長く、午前4時にはもう明るい。
そんな今朝の5時過ぎ。
ゴミ捨てに店外に出ようとすると、出入り口に野良猫がうずくまっている。
白く、薄い灰色の大きな斑点が横腹にある。
野良猫らしく、体は汚れ、毛並みも悪い。
細く、猫らしい体型だけれど、それよりさらに少し細い気がした。
野良猫の中には不敵な感じの奴もいるが、そいつは人間にひどい目に合わされたことでもあるように、おどおどした様子。
目が合うと、目線をそらして口が鳴き声を上げるように開く。
しかし、声は聞こえない。
お腹を空かせているのが、一目で見て取れる。

外に出ようとすると、ビクッと離れる素振りで身をよじったところで固まる。
でも、明らかに人間のいそうなところに来ているぐらいだから、警戒はしているものの、それ以上にお腹が空いているんだろうなという感じ。
刺激しないよう、ゆっくりと近づかないように遠回りして通り過ぎようとする。
その行動に大丈夫と思ったのか、少し離れてついてくる。
心では何かあげたいと思う。
しかし、知らんぷりでゴミ置き場へ。
ゴミを捨て、戻ろうと振り返るとまたビクッと固まる。
でも、ゆっくり迂回して行くとまた戻ってついてくる。
もう、何か食べられるものをあげたくて仕方なかったが、そういうわけにもいかない。
ここでエサをあげれば、この猫は味を占めて店の周りをうろつくようになるに決まっている。
自宅で、その猫を飼える状況ならそれでもかまわなかったけれど、ここは仕事場で、自宅もペット不可のマンション。
何もしてあげられることはない。
心を鬼にして無視。
すると、スタタタタと前に回り込んでまた聞こえない声で哀れに鳴いて見せる。
『卑怯だわぁ~』そう思いながらも、一時的な自己満足で半端にかわいがるほど無責任なことはないから無視を決め込んだ。
猫は一定距離を保ったまま、周りをまわってついてきたが、店舗に入ると中まではついてこれない。
心苦しさを感じながらも、帰る時まで一切外には出なかった。

小一時間して帰宅時間に。
歩いて帰宅する時、駐車中の車の下から何かが出てきて追ってくるのを目の端で感じていたが、そうかどうかも確認せずに無視。
途中にある、よく寄るコンビニに今日も寄ります。
入る瞬間に、チラリとみるとやはりあの猫がついてきていた。
何もあげてないのに。
コイツ、チョロそうだとでも思われたのか?
買い物をしながらそんなことを考えていたけれど、やはり、ヤツの見立て通りチョロいのか、思わずおやつカルパスを二個買ってしまう。
この選択は、少量でなるべく高カロリーであること、お手頃価格であること、そして、食い散らかさないように少量であることを考えた結果。
特に、腹いっぱいになるまで与えてしまうと、なつくだろうし、食い散らかした後を掃除しないとコンビニにカラスとかがたかったりとか迷惑をかけてしまうから、掃除しなくてもいいように。
よく行くコンビニなので、店員さんとも仲良し。
ハサミを借りて、カルパスを少し切り砕いて与える。
一度、カルパスに飛びつこうとしかけるけれど、やはり、近づくことに抵抗があるのか止まる。
地面に置いたカルパスから離れてやると、安心してカルパスにかぶりつく。
小出しで4回ぐらいに分けてあげて、食い残しがないことを確認してコンビニの駐車場を離れる。
野良猫は少しついてきたが、もうもらえない空気を察したのか、少し歩いてから振り返った時にはいなくなっていた。

ちょっと寂しい気もしたが、またエサがもらえると思って来られることも困るし。

それにしても、一定距離は最後まで崩さなかったなぁ。
あっ、コロナ対策か?(笑)
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