一昨昨日の行動(つづき)

掃除機とゼルダが欲しい知人に付き合って店を2軒ハシゴした手前は、いまだにどちらも購入しない知人にさらに別店舗へといざなわれる。

車に乗り、ふうと息をして知人を振り返る。

「で、次はどこいく?」

「3DSLLって中古でどのぐらい安くなるのかね?」

「状態がいいやつだと5千円も安くはならないと思うよ。いいとこ2・3千円ってとこ? まあ、知らないけど」

「...」

「...行ってみますか?」

(ニヤッ)

ってことで、来た道を戻り『くるくるリサイクル』へ。

結果、新品との差額は2千円ぐらいのもんだった。

「やっぱりね」

「もうちょっと安いかと思っただけど」

「いや、こんなもんだよ」

「買わないの?」

「だから、買うのはお前だ!」

「どうする?」

「うーん、そうだね。何か1個だけやりたいゲームがあってそれをやるためだけに買うんだったらそのゲームをやったら本体ごと売ればいいんだから、初期費用は少しでも安いにこしたことはないから中古っていう選択もあると思うけど、自分がずっと使うんだったら中古ってことはバッテリーも多少なりとも充放電を繰り返しているわけだからオレだったらこの差額なら新品買うかな」

「やっぱ、新品か」

「いいなりか!」

「たまたま、意見が一致しただけだろう」

「ですか?」

「だす」

「じゃあ、次は?」

「どっか、電気屋だね」

「どこ?」

「どこでもいいけど、そんなに何件も回らなくていいよ」

「じゃあ、『新製品が安い』でどうかな」

「どこある?」

「戻るのもな。あっ、じゃあ、〇〇〇の近くにあるとことか」

「近いか?」

「まあまあ」

「この際いいですが」

で、結局その家電量販店へ。

その家電量販店があるところは他にもヨークベニマル、TSUTAYA、すき家、丸亀製麺などなど店舗があつまるところにある。

そこまで結構車でもかかった。

「ところで、ヨドバシにゼルダなかったよね?」

「同梱版ね」

「そう。人気あるのかな?」

「まあ、ああいうのって初回出荷分のみで数量が限定ってのが多いからね。数量が少ないのかもしれないよ」

「そうか...」

考え込む知人。いやな予感の手前。

で、店到着。

TSUTAYAが近いためかこの店舗でゲームの取り扱いはなかったので、掃除機のみを見る。

ダイソンをはじめスティックタイプも各種。数的には一緒かもしれないがヨドバシよりもコードありの掃除機が見やすい形で陳列されている。
しかも、ヨドバシにはなかったタイプも。

「いろいろあるじゃん」

「あるね」

「おっ、(吸込仕事率)360Wもある」

「260Wとかもあるね」

しばらくなんやかやと話していると、気を利かせた40代半ばぐらいのおっさんの店員さんがやってくる。

「掃除機お探しですか?」

「はい、スティックタイプを」

「コードレスですか?」

「いや、特にそれにはこだわりがなくて、コードがあった方がいいかなっと」

「ちなみに、今お使いのものはありますか?」

ここまで珍しくイラッとさせられるような対応はなかった。

『(この店員さんは仕事が)できるのかな?』

と思う手前。

「ああ、あるけどかなり古いやつです」

「それはどういったタイプですか?」

「スティックタイプのコードあるヤツです」

「サイクロン式ですか?」

「いや、古いんで...」

「紙パック式ですかあ。今回も紙パック式をご希望ですか?」

「いや、そこはこだわりはないです。でも、見た感じほとんどサイクロン式ですよね」

「そうですね。排気がきれいですし、紙パックを買うコストもかかりませんから」

「そうなんですね」

「今使われてるのは何年ぐらい使ってるんですか? 7・8年とかですか?」

「に...20年ぐらい...です」

「にっ、20年ですかぁ。ずいぶん使われてますねえ」

「は、はい」

「で、吸引力が落ちたとか、もうちょっと吸引力が欲しいとかでお買い替えですか?」

ここまで質問は多いが間にコード式のメリットの説明をしていたり、一切コードレスタイプを推したりする素振りもなかったので手前は好印象を持った。

『こいつはできる!』

その間にも、真剣な感じで店員と客(手前の知人)の会談は続く。できるし、説明にもよどみがないので手前は完全に蚊帳の外だ。
だが、この直後に事件が起こった。

「それもそうなんですが、今使ってるやつの吸うところの先っちょの...こう、ぐるぐる回るところについているゴムみたいなのでできた部分がボロボロになってしまって、あまりちゃんと掃除ができないんですよ」

と、言いながら右手の手首を支点にぐるぐると回しだす。

手前は、まあ言葉が出てきにくい知人のことジェスチャーが混じるのは致し方ないとは思う。
そして、そのぐるぐるをしつこく続けるのはどうかとも思うが、このしつこいジェスチャーもいつものことなので慣れっこだ。
少々滑稽ではあるが、この程度で吹き出しはしない。

が、その時!

「ああ、吸込みのところについている回るぐるぐるが、ボロボロになってですか」

と、言いながらいいおっさんの店員さんが一緒になってぐるぐる左手を回しだした。

二人は掃除機を前にして右にいる知人が右手、左にいる店員さんが左手をぐるぐると回しながら真剣に話し出したのだ。

まるで、二人の間のほこりをかき込もうとするかのように。

『だ、ダメだ。笑う!』

手前は急いで二人を視界に入れないように背にして、一旦その場から離れた。

しかし、脳裏に焼きついた二人は手をぐるぐる回している。

もはや想像の中では二人エグザイルだ。

「いくぜーっ!!」と二人前後にならんで体も回しているに違いない。

『だ、ダメだ。これはダメだ。よくあの二人は何事もなかったようにまじめに話をしているものだ。理解できない』

広いフロアーで手前が吹き出して衆人の注目を浴びると言う危険はなんとか回避したものの、このコンビは危険な組み合わせであることは確かだった。

(すみません。まだちょっとだけ続きます)

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コメント

No title

こんにちは!

うけた!うけた!

思わず手をくるくる回しながら話しているところを想像してしまいました。

私なら失礼なやつなので、その場で吹き出していますよ~。

よく回避できましたね!

No title

自分ならそこでもう笑ってますよ。

「なにわらってんの?」

「だって、ツインぐるぐるだぜ」


我慢すると笑いはヒートアップしますね。


月並みですけど今年はありがとうございました。よいお年を。

Re: No title

ミィームさんへ

いや、本当にあぶなかったんですよ。
でも、本人達はいたってまじめに話してたので、話に集中してたんでしょうね。
客観的に自分達の姿は想像できなかったようです。
回避はしたものの上を向いて量販店で歩いてるさまは他に見ている人がいたらこれまた挙動不審だったかもしれませんが。
コメントありがとうございます。

Re: No title

カニ光線さんへ

ほんとに危なかった。
そして、命名ありがとうございます。
まさに、『笑ってはいけない』ですね。
ビジュアルがないのは申し訳ありませんがこの記事で多少なりともその気分が味わえたのなら幸いです。

こちらこそ、月並みな挨拶しかありませんがよいお年を。
更新楽しみにしてます。

No title

電脳高架橋さんへ

こんばんは(^^)

私もぐるぐるを想像してしまいました(笑)

多分私なら笑って顔を一度反らし、改めて気を取りなおして
2人の話の方へ・・・また笑いこらえる・・みたいな。

ジャスチャーって移るものなんですね(笑)
確かに、話してる相手がジェスチャー付で話していたとしたら
私も移ってしまいそうな予感がします(汗)

電脳高架橋さん、その後の続き楽しみです(笑)

Re: No title

yukoさんへ

明けましておめでとうございます。

ジェスチャーは感染力が強いみたいですよ。
ただ、店員さんはお客さんがジェスチャーを交えて話しているので、もしかしたら、理解してますよという意味で同じジェスチャーをしていたのかもしれません。
ただ、二人とも自分の視界でジェスチャーをしているのがひとりなので滑稽に思わなかったのかもしれないですが、傍から見たら結構なビジュアルだったんです。

はっ、もしかして、手前もやっていたのに気づかなかっただけかも。
だとすると3人ぐるぐる。
そう考えると恐ろしい。

今年もなにとぞよしなに。
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