【漫画】 MIX第4巻 サンマは目黒?

あだち充先生の『MIX』第4巻を読みました。
ストーリーに新鮮味みたいなものはありませんが、変わらない老舗の味のようにいやな感じのしない感情移入のしやすい登場人物と展開は安心感があります。
高校で監督も決まり、いよいよバッテリーとして本領発揮というところの立花兄弟(両親の再婚による義理の兄弟)ですが、ちょっとしたことからレギュラー入りに監督から待ったがかかります。
すぐ解決しますが、投げ込み不足のまま練習試合でローテーションの一人に組み込まれストーリーが展開します。
ハラハラドキドキといった展開ではないですが、ちょっともどかしくて読み進めてしまう。
ローテーションは相手チームの打者1巡で交代。でも...。

そして今回もありました、落語ネタ。
やはり、あだち先生は落語がお好きなようですね。
問題の場所は、
「野球はドラマ」のくだり。
野球はドラマだ。
大根はネリマだ。
サンマは目黒だ。

この最後の部分が落語からの引用となります。

「目黒のサンマ」という題目。
あらすじは追記にて。

秋のある日、遠乗りにお出かけになったお殿様と家臣の者たち。
馬を走らせ目黒の辺りに差し掛かる。
その時、お殿様の気まぐれからかけっこをすることになる。
そのため、お昼時と言うこともありお殿様は腹をすかせてしまう。
しかし、当時の目黒は小高い土地でなんにもなく海もないし、木々と畑ぐらいしかない。
しばらくお待ちをという家臣にお殿様はすぐにとわがままを言う。
しかしあたり一面の野原。どうにもならない。
しかたなく、空を眺めているとどこからともなくいい香りがしてくる。
近くの農民の家で焼いていたサンマの煙が漂ってきたものだった。
お殿様が家臣に「この臭いは何の臭いだ」と尋ねると、「おそらく、サンマを焼く臭いかと存じます」と答える。
しかし、お殿様は大衆魚とされるサンマなど食したことはもちろん見たこともない。
サンマについて説明を受けたお殿様は「食べてみよう」と言い出す。
止める家臣のいうことも聞かず「サンマを持て」とお殿様。
しかたなく、サンマを焼いていた老いた農民の家を探し当てる。
老人は朝に魚河岸に行き、サンマが安かったので大量に買い、昼飯にとサンマを焼いていたのだった。
お侍から言われた老人は快く焼いたサンマを振舞う。
家臣たちはその焼きたてのサンマをお殿様に出す。
真っ黒に焼けたサンマを見たお殿様は最初躊躇するものの、一口食べると気に入ってしまい、「もう一匹」とおかわり。
結局、四匹をあっという間に平らげてしまう。
さらに、お湯を持ってこさせ、お湯に残った骨を入れ、かき混ぜてそれを飲み干してしまう。
いたくサンマを気に入ってしまったお殿様は城でも食事のサンマを出させようとするが、家臣の者は「お殿様にサンマのような大衆魚を供したとなれば罰を受けるのでサンマのことは忘れて欲しい」と頼み込む。
それはかわいそうとお殿様もサンマのことは忘れることとする。
しかし、忘れようと思えば思うほどサンマを恋しく思うお殿様は親族に招かれた折に、なんでも食べたいものをお出しするといわれ、待ってましたとばかりにサンマを所望する。
ところが、日本橋の魚河岸から仕入れてきた新鮮なサンマは焼かれたあと、家臣たちの気遣いで油がお殿様の体に悪いと油を抜かれ、骨がのどに刺さるといけないからと身をほぐして骨をすべて取り除いてぐずぐずにしてしまう。
それを椀に入れて出すが、こんなサンマがおいしいはずはない。
お殿様はそれを食するとガッカリしてたずねる。
「いずれで求めたさんまか?」
「日本橋の魚河岸にて求めたるものにございます」
それを聞いたお殿様は一言。
「ううむ、いかん。サンマは目黒にかぎる。」

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