鉄分の部屋 最終回 第2回

鉄分の吸収を阻害するものはまだあります。

有名なのがタンニン。
そう、お茶に含まれる成分。
これと鉄分を一緒に摂ると、鉄がタンニンと結びついてタンニン鉄になります。
そうなると水に溶けにくくなり、吸収の妨げとなります。
もっとも、お茶に含まれるタンニンの量は鉄分の量に比べると総量でかなり少ないためにそれほど問題にはならないようです。
ご飯とお茶は仲良しですしね。
それでも気になる方はそれそれの摂取を30分以上の間隔をあけてやればよいようです。
サイトの中では理由は書かれていませんでしたが、タンニンはヘム鉄とは結合しないとも書かれていました。
たしかに、ポルフィン環で守られているのでそういうこともあるかもしれません。
一応、参考までに。

次はカルシウム。
一般的にはカルシウムが鉄分の吸収を阻害すると書いてありますが、どうやらその原理が完全にわかっているわけではなく、研究実験によりその傾向が明らかに見られるということらしく、しかも閲覧したものの中には『鉄欠乏のリスクのある場合は鉄濃度の高い肉製品とカルシウム濃度の高い乳製品の同時摂取は避ける必要がある』と表記されているものがあった。
つまりは、高濃度同士でなければその作用が顕著に見られることはないといった現象なのではないかと思われます。
私見になるので正確ではないが、そうだとすれば取り立てて気にするほどでもないのではないでしょうか。
とりあえず、一般的にはカルシウムも鉄分の吸収を阻害するミネラルと言うことらしいです。
ただし、その因果関係を明確に示したものはなかなか見つかりませんでした。
ちなみに、鉄分とカルシウムは不足しがちなミネラルの両巨頭らしく牛乳製品のなかにはこの二つがたくさん入ってます的な商品もあります。
同時に取ると阻害するのであれば、あまり意味のない商品と言うことになりますけど、どうなんでしょうね。

続いてなんじゃこりゃのアスコルビナーゼ。
バナナやリンゴ、ニンジン、キャベツ、きゅうりなどに含まれる酵素で、ビタミンCを破壊する酵素です。
ビタミンCはアスコルビン酸のL体(L体とD体があり、一般的によく効くL体はL-カルニチンなどがありますよね)のことなので、こんな名前なようです。
アスコルビナーゼはビタミンCと出会うと破壊してしまいますが、組織が破壊され、空気に触れるとよりその機能が活性化してしまいます。
ですから、ビタミンCの多いフルーツをバナナやリンゴと一緒にミキサーにかけると別々にミキサーにかけたジュースよりもビタミンCの含有量が減るようです。
ビタミンCと同じく熱に弱く、また酸性や発酵でもその機能を失ってしまうようです。
ですから、ジュースにするときには柑橘系の酸性の強いフルーツを入れると、失われるビタミンCを減らせるようです。
かなり説明が長くなりましたが、この酵素がその作用を持ったまま体内に入ると一緒に食べたもののビタミンCを減少させるために、非ヘム鉄をヘム鉄へと変化させる役割のビタミンCが減ってしまって、吸収率の悪い非ヘム鉄が多く排出されてしまうというわけです。

次はフィチン酸。
フィチン酸は発芽前の穀物の皮に多く含まれる物質で、強いキレート作用を示す。
現在はこちらも著しくミネラルが少なく、フィチン酸が多い状態でなければミネラルの吸収を阻害するわけではないことがわかってきているようです。
また、フィチン酸は大腸がんの予防効果が認められているようです。

そして、シュウ酸。
植物のアクの成分でもあり、タデ科やカタバミ科、アカザ科(ほうれん草など)は水溶性のシュウ酸塩を含み、サトイモ科は不溶性のシュウ酸塩を含む。
シュウ酸塩は鉄と結合してシュウ酸鉄となるが、これは可水溶性はあるものの難水溶性を示す。
つまり、水には溶けるけれども溶けにくいということ。
そのため、吸収されづらくなるというわけです。
ただ、ほうれん草などのシュウ酸塩は高い水溶性を示すので、茹でたり、水につけてあく抜きをしっかりすれば問題はありません。

リンまたはリン酸。
こちらも調べても具体的な仕組みを書いているところが少ない。
ただ、何かに書いてあるから書いたという感じ。
書いてある以上はそういった研究結果があるのだろうが、それが簡単に見つからないということは、顕著な作用ではないのかもしれない。
一応、食品添加物などでよく使われている。
乳化剤や安定剤といった表記。
ハムやソーセージなどの流通している加工食品を一緒に摂らないようにすれば、阻害されないということらしい。

最後は炭酸。
これもただ「妨げます」と書いてある程度、何を持って断言しているのか不明。
ただ、一箇所だけ炭酸を毎日飲む人は胃が炭酸の作用によって酸性からアルカリ性になっている時間が長くなるためというのは書いてあった。
アルカリ性を示している、もしくは酸性が弱まっていると消化が進まずに鉄分の吸収を妨げるということだろうか?
そこらへんまでは書いていませんでした。
ただ、胃薬などでは発泡性の炭酸ガスを発生させるものもあるので、アルカリ性に傾くということはあるのかもしれません。
しかし、きっちりと合点がいくという説明でもないのでこういう作用があっても多少と言ったところであるかもしれません。
さらには、その説明からすると一緒に飲まなくても、平時炭酸飲料やビールなどを良く飲む人は鉄分の吸収がそれ以外の人に比べて低いということにもなるのかな?
ちょっと、不明です。

どうも、根拠が明確ではないので一応列挙しました。

あと一回、お付き合いください。

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