【アニメ】新世界より 第一話 ネタバレあり

新世界より第一話。何気ない中に情報がたくさん詰まっていて、どれも重要なようで何度も見直したい第一話でした。

列記すると
この世界は現代から千年後の話で、その世界では人間が呪力と言う能力を持っているということ。
文化的には時代を逆行したように昔のもしくは都会ではない田舎の美しい田園風景が広がる世界であること。
子供達には現代にはない言い聞かせがあり、村には八丁標と呼ばれる注連縄が張り巡らされていて、「そこから外には出てはいけないということ」、「日没に流れる家路の音楽がなったら家に帰ること」、などがある。
ミノシロに見られるような、生物も現代にはいないものが生息する。
呪力の発現である「祝霊」には、それに伴う儀式と、園の卒業と全人学級への入学がある。
と、確定的なことはこのあたりでしょうか。

さらに、「猫騙し」=「不浄猫」という生き物がいる。
「教育委員会」は猫騙しを使って、不適格な子供を間引いているのかもしれない。
全人学級に上がれない子供は不適格となる。
大人はそういった事実を子供達に隠さなければならない。
早季の両親は既に子供を不適格として間引かれた。
この社会は「悪鬼」と「業魔」という存在に恐れを抱いている。
などの可能性が匂わされていると思います。

感情的には、瞬はわかりませんが、覚→早季→瞬と言った感じですかね。

そして、麗子が学校から消えたと言うことは、全人学級に上がっても間引かれる可能性はあるということ。

それにしても、そんな非人道的な事がまかり通っているのは何故か? というあたりが今後、明かされていくんでしょうね。
早季の両親が既にそれによって子供を失っているのだとすれば、それを仕方ないこととしなければいけない何かがあるはず。
そして、深く関わってきそうなキーワード「悪鬼」と「業魔」とは何なのか?

それにしても、綺麗な色使いと異質な部分がありながら郷愁を誘うような景色。どこか自分の小学校時代とオーバーラップする風景や出来事の中に得体の知れない闇がある感じが、興味をそそりますね。

あと、「清浄寺」のシーンで早季を案内する女性が巫女風の衣装なのは、この世界では仏教と神道が融合しているって事なんですかね?

難解な部分のある作品だとは思いますが、このレビューが理解のお役に立てればと思っています。
ところで、「続きを読む」に関しては見ていない方のために内容を書いています。ご注意ください。

(注意:このレビューを書いている段階で、手前は全話見終わっていますが、見てくださる皆様の興をそがないように、順次その時の感想を思い出しつつ、いいと思われる部分に関しては全話見た者の感想を補完して書いていきたいと思います。)



(以下、続きです。)


この物語の起源的事件が描き出される導入部分は、現代と同じ風景から始まります。

タクシーは何かしらの瞬間的な力を受け振動、それに乗客として乗っている少年。
日常を暮らす人々の中に少年はいます。タクシー、エレベーター、学校。
次の瞬間、事件は発生します。

しかし、この描写はここまで。事件については、回をおって明かされることになるでしょう。

場面は変わり、綺麗な田園風景に囲まれた小高い丘の上。「家路」の流れる夕暮れに幼い主人公、早季や真理亜、覚や瞬が遊んでいるシーン。

言い合いになった、勝負の行方。物語で描かれる二勢力のバランスを投影した部分といえるでしょうが、物語全体を知らなければつかめない部分なので、見返した時に味の出てくる部分ですね。
ただ、子供達の性格は少し見えてくる。

そして、早季は「清浄寺」で儀式を受けます。
この時、時系列が前後するので、時系列順に並べると。
寝ている早季の部屋でポルターガイスト現象が起き、「祝霊が来た」と両親が飛び込んできます。
「もう大丈夫」と。
祝霊の来た早季は、八丁標の外にある清浄寺で、そこの和尚「無瞋」から呪力を一度封印され、新たに付与されるという儀式を受けます。その時、授けられる呪力はマントラ(真言)と呼ばれるものによって発現し、他者に知られないため無瞋より、耳打ちされます。

そして、舞台は「全人学級」へ。
先に祝霊のきていた、同じ「和貴園」出身の覚、瞬、真理亜の待つ全人学級へと入った早季。
班編成の全人学級で、三人と同じ一班に入る。同じ一班で別の「友愛園」出身の守と麗子と出会う早季。
「私、大器晩成なのよ」と言う早季。
「和貴園組ではビリだ」と言う覚。
しかし、和貴園にはまだ早季の他にも祝霊の来ていない子達がいるという早季。
言葉をなくす一同。

そして、全人学級の授業がはじまります。
はじめは「悪鬼」の授業。授業は物語を読みます。悪鬼を八丁標の中に引き寄せてしまった若者は、村から離れ、自分の命と引き換えに悪鬼を葬るといった内容です。
物語は「それ以来、今日に至るまで、悪鬼は一度も現われていません」と結ばれています。
そして、呪力の実技授業。麗子はその気の弱さもあって、うまく呪力を操れず、失敗を繰り返します。
気を遣ったという覚は、麗子を一人にして他の一班のメンバーで帰ります。

道草の途中、覚は和貴園での「こわい話」を得意げに話します。
和貴園の中庭は子供達は立ち入ることはもちろん、見ることも難しい。その中庭を垣間見た人の話ではそこには「たくさんのお墓」があったということ。
しかし、これは中庭を見たことのある瞬に否定されてしまいます。
あったのは「レンガ造りのいくつかの小屋のようなもの」だけだと。
汚名返上とばかりに出した「猫騙し」の影を見た人の話。
猫騙し。それは、子供達の間で噂される大きな猫で、子供達を食べようと狙っている怪物のようなもの。
噂では、園の近くの子供達のいる場所でよく見られるとか、一度目は襲わないだとか。
その話に過剰に反応する早季。

回想する早季。
人気のない和貴園の廊下。尻尾の影が見え、ついで大きな獣の頭の影が見えます。
仲間がどんどん和貴園を卒業し、取り残され、自分のベッドでふさぎ込む早貴を、やさしく励ます母。しかし、
「卒業できなかったら、猫騙しが迎えに来るって本当?」
「私、見たの」
という、早季に一瞬表情を凍らせます。が、
「何言ってるの、ただの錯覚よ」
と諭します。
「...見たのよ」
不安をぬぐいきれない早季。

和貴園を卒業し、猫騙しの不安は消えたかに見える早季。しかし、猫騙しの話を冷静に聞くことはできない早季の耳に家路の旋律が届きます。全人学級に入っても守られている言いつけ。家路につく早季や覚。

全人学級から帰り、夕食。早季に、父は「どうだ?」と全人学級の印象について聞きます。
「楽しい。...かな?」
やはり、言い知れぬ闇みたいなものをぬぐえない早季。

再び、回想。おそらく、同じ夜の話。
真夜中に目を覚ました早季は、両親の話を聞いてしまいます。
「そろそろ、教育委員会が動くころじゃない?」
「教育委員会は独立だよ」
「もう、子供を失くすのはいやよ!」
「早季は不浄猫を見たって言ってるのよ!」
狼狽する母、なだめる父。その不安が早季にも届きます。

そんな記憶はウソの様に、静かな一家団欒の夕食に幸せを噛み締める母は、
「ホッとしてるのよ」
と早季に言う。
「『ホッとしてる』ってどういうこと?」
早季が問う。
取り繕う両親。
隠している事は間違いない。早季は席を立つ。


「それから数日後、天野麗子の姿が学校から消えた」


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