花火会場の情景

昨日書いた花火大会。

前々日から雨が降ったり止んだりの怪しい天気だったのですが、いざ当日の午後になると少しずつ雲が薄くなり、花火の上がる時間が近づくと夕焼けの空が広がりました。

風も程よく吹いて、絶好の天候でした。

しかし、午前中は雨が降っていたので、本来だったら敷物を敷いて見る事ができるはずのところにも大きな水溜りがあり、残念でしたが、係りの人たちが歩きやすいように人通りの多いところには砂をまき、ビニールを敷いてくれていたので、気持ちよく移動もでき、花火を楽しむことができました。

花火のときの風は重要で、多少なりとも吹いていればまあいいのですが、まったく無風となるとあまりよろしくない。
実はそういう花火大会に行ったことがあります。
川で行われることが多く、川風があるので、無風と言う状況は珍しいとは思いますが、そういう花火は悲惨です。
それなら小雨が舞う花火の方がまだマシです。
なぜかと言うと、夜空に輝く花火には同時に大量の煙が出ます。
家庭でやる花火などを連想すればわかる方も多いかと思いますが、実は暗闇にまぎれて目立ちませんがものすごい煙が出ます。
風が弱いと、この煙が流れるのが遅く、一時打ち上げを止めることもあります。
これが無風になると、いくら待っても煙はどいてくれません。
すると、花火は夜空を彩れません。
最初はいいのですが、上げれば上げるほど煙は厚く花火の閃光を覆い隠します。
煙の中で花火は淡い光と爆音を鳴らすこととなります。
積乱雲の中で発生している稲光が色とりどりに光る状況を思い浮かべてもらうと近い絵が浮かぶと思います。
あの花火大会は悲惨でしたね。
協賛企業はお金出し損です。

しかし、今回は風上にお客さんが多くいたので、煙に関しては絶好の環境でした。
花火でできた煙がすぐに後ろに流れてくれるので、観覧に支障もなく、けむいと言うこともない。
最高でした。

が、花火に関係のないところでちょっと嫌なことが...。

それは花火会場での禅寺「トイレ」での出来事。
花火にはたくさんの人出があり、成人ともなればアルコールの摂取は欠かせない。
夏の暑い夜ともなれば、成人でなくとも水分が欲しくなる。
当然、尿意は怒涛のごとく襲ってくる。
しかし、人数に見合った十分なトイレなど用意できるはずもないですから当然トイレは長蛇の列。
自分もその例にもれず尿意がやってきた。
子供じゃないからギリギリまで我慢してからトイレに行ったら地獄を見ることはわかっている。
『ちょっと、膀胱さんが主張を始めたかな?』ぐらいでトイレに立つ。

花火の真っ最中だったが、最後までもつわけもなく、また、終わった後が一番混むことも知っているから、トイレの列に並びながらの観賞と洒落込んだ。
知人一家の前で花火と一緒に散るのはまっぴらなのだ。

案の定、トイレは長蛇の列。
特に男性用の小便器は長蛇の列。
しかし、いくら長蛇でもこちらは進みが速いのもわかっている。
だから、戸惑うことなくその最後尾に並んだ。

思ったとおりに、列はどんどん前に進む。
そして、自分の後ろには人がどんどん並ぶ。
すぐ後ろにはアラカンらしき男性が並んだ。
腕組みをし、花火の上がる夜空を見上げている。
時折、「おう」とか「いやあ」とか「すごいなあ」とか声を上げている。
花火には自然とそう声を上げてしまうような美しさや華やかさ、力強さがあるからわからないではないが、トイレに並んでいる時にまでそうなるものなのだろうか?
また自分の印象でしかないが、その声は洩れ聞こえると言うよりも風流をひけらかすかのように聞こえる。
「なかなかすごいなあ」とか文章を形成しつつある。
それでも個人の自由だから気にしていなかった。
ところが、しばらくすると背中にさわっと感触がする。
「ん?」と思ってみるとおっさんの腕が背中を軽く押している。
見ると前がちょっと開いていたので、「詰めろ」と言う意味なのかと思って詰めた。
「花火に見とれてしまった自分が悪かったな」と思って、おっさんに嫌悪感は抱かなかった。
が、それ以来やたらと背中を押してくる。
前はそれほど開いていない。
さっきだって並ぶ人が一人入るぐらいの空間だった。
もちろん、おっさんと同じようにすれば前に詰められるが、長蛇と言ってもトイレの前にはかなりの空間がある。
自分が並んだときも、後ろにはいくらでも空間があった。
そして、今も最後尾の後ろには20人は並べるほどの空間がある。
無理して詰める必要はない。
むしろ、列を横切って移動したがる人がたまに通るので、ある程度余裕は必要なのだ。
これが帰るときの混雑の中であれば、他の人がぶつかってくることも足を踏まれることも仕方ないと思うし、自分も極力は他人に触れないようにと注意しながらもさわってしまう事だってある。
だが、今は他人に触れてまで列を詰める必要など微塵もないのだ。
けれどおっさんは相変わらず押してくる。
仕方なく、後ろを向いておっさんの顔をにらみつける。
間違いなく目が合ったし、しばらくは押すのも止んだ。
が、しばらくすると再び当たってくる。
中にはぐいっと力強く押してくることがある。
その間にも例の花火賞賛なのか風流な自分賞賛なのかわからない、そしておさえようともしない声が聞こえる。
「すみません、押さないでいただけますか?」
そう冷静に注意しようかとも思ったが、なんとなくとぼけられそうな感じがした。
すいすい進んでいたはずの列が急に遅くなったように感じた。
何度か振り返ってみたものの、今度は「花火見ていますよお」と言わんばかりに上を見上げてこちらに気づかない振りをしている。
致し方がない。
次のグイッが来た瞬間に合わせて、こちらも腰を後ろにグイッ!
「おうっ!!」
おっさんがのけぞった。
『それだよ、それ!』
自然に洩れた声ってのはそんな感じだろう。
それ以来、最初に押された時に自分があけていたぐらいの空間を隔てておっさんが後ろについた。

トイレに並んで花火を見るときには、他人の迷惑を考えて静かに、花火を見る間は雰囲気で前に進まない。
気をつけてくださいね。

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コメント

伝わってきました!

電脳高架橋さんへ

楽しみにしていた花火大会、
あいにくのお天気続きで心配されていたところ
夕焼けの空が広がるほどまでお天気が回復して
本当によかったですね!

花火と風との間には、そんな関係があったんですね。
今回はとてもよい環境だったようですので
想像しただけでも、本当に綺麗だったのでしょうね^^

それにしても、うしろのおっさん(←もう、おじさん とさえ呼ばない)
電脳高架橋さん、運が悪かったですね。
トイレに並んでいる間も花火を楽しめたはずなのに
後ろからのグイッと、花火鑑賞から出る いらないおっさんの声が
気を散らしますよね(汗)
腕組みをしているのですから、他人にあたりやすいですし
自分の腕が背中にあたってることに気付かないところも鈍感ですし!
何度もあたってるぞ!アピールしてるのに
それでもグイッがあるのは、相当無神経なおっさんですね。

折角の花火大会でしたのに
そのおっさんと出会わなければ
あとは完璧でしたね^^;
でも、そのおっさんがのけぞった姿を想像すると
笑えます(爆)










Re: 伝わってきました!

yukoさんへ

> 夕焼けの空が広がるほどまでお天気が回復して
> 本当によかったですね!

本当に、花火のために晴れたような天気でした!

> 花火と風との間には、そんな関係があったんですね。

そうなんです。
花火自体が見えないので、煙をどかしてくれる風はかなり重要です。
観客側が風下になるのも匂いと視界を遮る時間が長くなるのであまりいい状況ではないんですよね。

> 今回はとてもよい環境だったようですので
> 想像しただけでも、本当に綺麗だったのでしょうね^^

そりゃあもう、すごくきれいでした。^^v

> 折角の花火大会でしたのに
> そのおっさんと出会わなければ
> あとは完璧でしたね^^;

そうなんですよね。
なんだか、最近おっさん運がよくないかも...。^^;

> でも、そのおっさんがのけぞった姿を想像すると
> 笑えます(爆)

今度は後ろの人にも迷惑をかけていたかも。

いつもコメントありがとうございます!!
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