フィルム哀歌 Aメロ

彼は聞く。

「ホコリの入らない空間ってどうやったらできますかね?」

突然の質問に、戸惑う自分。

「ま、まあ、なんだろうね、フィルターを何重にも通した空気を入れた大きな袋みたいなものを作れば...」

既に、『パンいち』話をきいていた自分はそこで察した。

「個人でってことだよね?」

「そうです」

「つまり、フィルム貼りかい?」

「そうです。いつもフィルムを貼るとゴミが入っちゃうんですよ。しかも、画面の真ん中に。気になって気になって仕方がないんです」

彼の顔をまじまじと見る。

『さもありなん』

彼は臭覚も鋭敏で、誰一人気になっていないのにひとり眉根を寄せて辺りをうかがっている。

異臭がすると言うのだ。

その発生源が特定されないと落ち着かないらしい。

今一度言おう。

『さもありなん』

「いいんじゃない。仕方がないと思うよ普通は。だって、風呂場でパンいちで貼っているわけでしょ? それでも入るわけでしょ? 無理だって」

「でも、一回でいいから気が済むぐらい綺麗に貼りたいんですよね」

『厄介だけど、さもありなん』

「じゃあ、エアシャワーやクリーンルームのあるような工場に行って、『フィルム貼らせてください』ってお願いしてみたら?」

「でも、ガーッって風出てる中でフィルム貼るのは難しくないですか?」

「いや、そうでなくて、エアシャワー受けてさらに入ったクリーンルームとかで貼るって言うのはどうかね」

「でも、貼らせてくれますかね?」

「理由が理由だけに難しいかもね。知り合いとかいないの?」

「うーん、いないですね」

「電子部品みたいな、完璧なクリーンルームじゃなくていいから、食品関係とかさ。いない?」

「食品...いないな」

「じゃあ、自分で何とかするしかないか」

「そうですね」

ここから高度な科学知識を必要としているようでまったく必要としていないバカ話がはじまりました。

その前に、なぜ風呂場でパンいちでフィルムを貼るのかのという説明をしたいと思いますが、お時間がなくなりましたのでそれは次回の講釈で...

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コメント

電脳高架橋さんへ

こんにちは^^

A型さんのお気持ちも、わからなくはないような気がします^^
でも流石に私もそこまでは。
A型じゃないからか?作業は家の中で十分ですね(笑)
「さもありなん」を何度も見ていたら
フィリピン語に聞こえてきました(笑)
お風呂場でパンいち・・・ お次のBメロ?も楽しみです。

Re: タイトルなし

yukoさんへ

> こんにちは^^

こんにちは!

> A型さんのお気持ちも、わからなくはないような気がします^^
> でも流石に私もそこまでは。

そうなんです。気持ちはわかるんだけど、「いいんじゃない?」って思っちゃうんですよね。

> A型じゃないからか?作業は家の中で十分ですね(笑)

右に同じです。^^

> 「さもありなん」を何度も見ていたら
> フィリピン語に聞こえてきました(笑)
> お風呂場でパンいち・・・ お次のBメロ?も楽しみです。

正解でした!
「yuko~、サモアリナーン!」(『yukoさん、コメントありがとうございます!』の意のフィリピン語(ウソ))
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