【アニメ】新世界より 第四話 ネタバレあり

主人公達のいくつかの年齢を区切りとして見せる新世界より。
12歳の早季の物語は平穏な生活からの離別を向かえるようです。

前話にて捕らえたミノシロモドキは、恐るべき歴史を早季達に告げます。

しかし、情報はすべてを解明するほど完全なものではなく、現代から早季たちの時代までの前半から中盤程度であり、後半つまり早季達の世界がどのような経緯で誕生したのかということは、ほとんどわかりません。

なので、ミノシロモドキの端的な説明から読み取れるもの考察してみようと思います。

順を追って。

「悪鬼」と「業魔」について
悪鬼=ラーマン・クロギウス症候群(別名 鶏小屋の狐「フォックス・イン・ザ・ヘンハウス」症候群)
業魔=橋本・アッペルバウム症候群の重篤期患者の俗称

つまり、両方とも人間の病気(おそらく精神疾患)だと言うこと。
かつ、両方ともが先史文明(我々の文明)の末期から崩壊直前にあらわれている。

そして、少年Aの起こした事件。

ここで、覚の言葉。「ありえないだろそんなこと。人間が人間を殺すのか?」
早季達の時代には教育により、また、愧死機構により殺人を行えなくしているため、見たことがない。そのために、そういう発想は生まれない。少なくとも、幼い彼女達には考えも及ばないのだ。
対称的にミノシロモドキの無機的な返答は「そうです。」と当然と言わんばかりです。

混乱していく先史文明。
映像から推測すると、PKの存在が科学的に認証されたとはいえ、科学がPKのメカニズムを解き明かしたわけではないので、PKに対する防御方法はもちろん、PKによる事件なのかどうかも断定する方法がない。
少年Aの犯行は初めてと言うこともあり、稚拙で逮捕するに至ったかもしれないが、後に続く者たちはより計画的で逮捕されない方法を考えて犯行を起こすようになる。
すると、PK能力者すべてを排斥しなければ、非能力者は安心して暮らせなくなる。
排斥運動が高まり、PK能力を自制して使っているもしくは使っていない者にまで迫害が起こる。
すると、PK能力者の中には自衛の手段としてPKを使い始める。その解釈は広くなり、排斥運動にテロ行為としてのPK発動をも是とする者が出てくる。
こうなると、非社会的組織の抗争と同じで、やられたらやり返す理論でPK能力者の公開処刑などが行われる。
また、PK能力者の有用性からPK能力者を取り込もうとしたり、PK能力者集団が国家的な力を持つようになれば、国家間の争いになり、戦争状態になってもおかしくはない。
ミノシロモドキはこういった背景を説明していたのではないでしょうか。

そのころの東北アジア地域では、人間の集団は4つのグループに分断。

その奴隷王朝の一つ「さくら王朝」は570年続き、即位した王は94代。単純に計算しても一人当たりの王位にいる期間は平均6年あまり。
それを裏付ける、王朝末期には王を後継者が殺害して王位を簒奪するのが通例となった事実。

その後に、王朝の崩壊により終焉を迎える。PK能力者が絶えたのが原因だ。
当然といえば当然で、末期の通例に従えば、簒奪した王位は簒奪により奪われる。王位につくものが考えるのは自分以外にPKを使えるものを残してはいずれ自分の身が危ない。とすれば、自分の血縁、子供であっても能力が発現した時点で殺そうとする。絶対王政においては、王が最高権力者であるから、誰もそれを止めることはかなわない。とすれば、子に生きる道はPK能力を持たないか、PK能力が発現しても隠し続けるかであるから、PK能力者はさらに減る。もし、たった一人になった王が死ねば、PK能力者は絶えるであろうし、3話冒頭で描かれたように暗殺によってもPK能力者は絶える。奴隷王朝という協調を欠いた政治体制においては自明のことだったのではないか?

瞬は現在の自分達の社会についての疑問と疑惑を知ろうとミノシロモドキを促しています。

王朝崩壊後の混乱を収拾するために立ち上がったのが科学技術を伝承していたグループ。
これが早季達の祖先に当たるらしいことはわかった。では、瞬の問いにもある呪力を持たない者たちはどこへ行ったのか?
そして、文献の発行をしていた4のグループはその後、文献の発行をやめ、もしくは減らしている。なぜなのか?
ここにも闇があるようですが、ミノシロモドキからは答えが聞けません。

瞬は早季達には及ばない疑念があるようで、早季が当たり前と思っている人間同士の争いを4のグループがなぜしなかったのかと言う疑問を発する。

PK能力者の存在を考えると、PKの有用性やPK自体を封じる手段がないこと考えれば、対人攻撃にPKを使うことを防がなければ平和は社会は維持できない。これはPK能力者同士であっても同様で、有効射程などといった制限のない大量虐殺兵器をみんなが持ち歩いているようなものだから当然だろう。

ここからいよいよ重要となるであろう話。人間同士の争いを防ぐため、早季達の社会が行っている抑止方法の説明となった。

単純にいうと、
① そういうことはしない考えないと言った教育
② 怒りを抑えたり、爆発しないような心理的手法
③ 遺伝子操作による攻撃抑制と愧死機構

こういった抑止方法を模索する中、問題を起こす可能性のある人物はほぼ完全に特定できると結論付けられ、選定、排除の方法がとられるようになる。

さらに抑止方法としては強力な③の内、攻撃抑制は同種間での争いを避けるオオカミなどに見られる機構。
愧死機構はさらに強力で、同種の対象を攻撃しようと脳が認識すると、PKが無意識に体調に異変をもたらす。尚も攻撃を続けるあるいは対象を殺害すると攻撃者は自らのPKにより死亡する。

愧死機構の説明中の回想は、清浄寺の無瞋和尚が出てきているので、おそらく1話の儀式の前、自己紹介の後にあったことだと思われます。
無瞋が自らに刃を突きたて、「あなたが私を苦しめているのですよ」と言っている。これは暗示によって擬似的な対人攻撃を演出し、早季の愧死機構が発動するかを確かめているのだと推測できます。事実、映像では早季は発作を起こして倒れこんでいます。

瞬の、
「今の社会のシステムって、悪鬼と業魔を防ぐためだけにつくられているみたいじゃないか?」
という言葉で、早季も気付いたようです。

攻撃させない教育や攻撃のきっかけを回避する心理学的方法があり、最終的には攻撃すれば身を滅ぼす愧死機構。
磐石なように見えるシステム。
しかし、和貴園での不適格者と全人学級での不適格者には大きな違いがあり、全人学級の不適格者が指すものは「悪鬼」あるいは「業魔」になり得る者。
それを排除しなければならないことが意味することに瞬と早季だけが気付いたようです。

封印された早季達の呪力。真言(マントラ)が思い出せなければ呪力の発動はできない。

離塵を襲う愧死機構。

追い討ちをかけるように外来種のバケネズミの登場。

早季の「やめて」という言葉が、溺れかけたバケネズミを助けた時の早季と重なる。

ここで、覚の言葉に対する早季の言葉の真意。早季もまた闇を、敵を感じ始めたようです。

そして自らの行為により、さらに離塵を苛む愧死機構。

爆発した風船犬。次回、どうなるのか離塵。どうなるのか早季達。

(以下、あらすじ。今回はレビューにあらすじ的な部分がかなり入ってしまって長くなったのでサラッとです)


捕まえたミノシロモドキは、早季と瞬の質問を受け、容易に受け入れがたい内容を淡々と話します。

悪鬼と業魔が人間の発症する病気であること。

人類はPK能力者の出現により、大いなる混乱に落ち、暗黒時代がやってきたこと。

暗黒時代からあるグループによって、新たな社会システムが構築されたこと。

その中で教育や心理的手法、遺伝子操作などによって人間同士がPK能力により攻撃しあうことのないシステムを作ったが、悪鬼と業魔の出現を極端に恐れているらしいこと。

ミノシロモドキにさらに詳しいことを聞こうとする早季達の目の前で、ミノシロモドキは呪力によって燃やされてしまいます。

燃やしたのは、清浄寺の僧侶で離塵という人であった。離塵は早季達の聞いたことが人を幻惑する化け物の妄言だと言い、それ聞いた早季達を叱責し呪力を封印した上で清浄寺に連れて行くと告げる。

全人学級に入る前に受けた儀式と同じような紙の人形に針を打ち込み、燃やし、全員の呪力を封印した。

清浄寺への道すがら、離塵は姿勢を保てないでいる。明らかに体調がよくないのが見て取れた。

瞬は愧死機構が働いているのではないかと言い出す。確かにミノシロモドキは焼かれた際、赤ん坊を抱く人間の女性の映像を映し出した。それが人間を攻撃したように感じて愧死機構が働いたのではないかと言うのだった。

そんな中、眼前に外来種のバケネズミが現われ攻撃する素振りを見せたので、離塵はバケネズミを捕らえるとひねり殺す。

さらに集団バケネズミが現われ、離塵はそれも強力なカマイタチを起こして駆逐する。

喜ぶ覚に早季が言う。
「本当の敵はあいつらじゃないでしょ」

そして、離塵はさらに愧死機構に苦しむ。遠目のバケネズミは体躯も大きく人間ほどもあるため、違うと分かっていても人間を攻撃しているような錯覚を彼に起こさせたらしい。

その時、一行の目の前にあるバケネズミの死体の山の中に動くものがある。

「風船犬」
叫ぶ守。

破裂する生き物。

詳細は次回


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