2013/05/04
【アニメ】新世界より 第5話 ネタバレあり
ふうせん犬が膨らむさま。そして、破裂。一瞬の出来事をややゆっくりと描く冒頭。離塵は爆風を封じようとする。
早季たちが無事なのはそのおかげなのかもしれない。けれど、離塵は生物の生存競争の中から生まれた悪意とでも言えるモノに、その身を引き裂かれる。
ふうせん犬の骨は破裂した際に四方に飛び散り、誰かれなく殺傷できるよう鋭利な三股の刃先を形作っていた。
同じようなものを前に見たような気がしていたが、その謎はすぐに解けた。
カヤノスヅクリの偽卵が破裂したときに飛び出す、3話で「悪魔の手」と守がスケッチしていたものだ。
腹の中でこんなものが飛び出す。究極の悪意の成せる業だ。
この世界の動物はどうしてこんなに悪意に満ちた進化をしているのか。
ふうせん犬にいたっては生物と言うよりは兵器といった方がしっくりと来る。
ただ、ずっとバケネズミが呪力の発現しなかった人間を呪力で変えた存在だと思っていた手前の想像は外れていたようで、バケネズミは女王を頂点とした真社会性動物であった。
ただ、奏上役の今回登場したスクィーラは、慇懃すぎるほどに慇懃で、身分の上下にも従属的である。が、故に心底の見えないバケネズミだ。
言葉の端々に探るような狡猾さが見え隠れしているように思えてならない。
女王に食い殺されそうになる場面も、「あの時、早季が止めずに食い殺されていれば...」のタラレバ伏線のような気がしてならない。
そして、土蜘蛛の襲撃。くずれた光る天井は植物か動物のようであった。それが崩壊して、早季と覚を生き埋めにする。
それにしても、血塗られた歴史を聞かされ、呪力という武器を封じられ、唯一の頼みの綱「離塵」を失った早季たちの心の緊張は測り知れない。守られていた今までは、幻であったかのように感じられることだろう。
この困難を、どう乗り切るのだろう?
次週、予告から察すると早季によって覚の呪力の封印が解かれる? ということは、呪力が復活か?
コメント