かにクリームコロッケのどうでもいい話

かにクリームコロッケが食べたかったわけではないけれど、目に入ったから隣にいた知人に聞いてみた。
「『かにクリーミーコロッケ』は『かにクリームコロッケ』とどこが違うんだろう?」
「何? かにクリーミーコロッケって」
「カニクリーミーコロッケってあるじゃん。かにクリームコロッケと見た目同じなんだけれど、『クリーミー』とあえて品詞を変えて表現しているコロッケが」
「ふーん、あるの?」
「つまり、カニクリーミーコロッケはかにがクリーミーだということなのかな?」
「えっ、そういう意味になるの?」
「いや、なんとなく感覚で言っただけで、形容詞のクリーミーになったところでかにがクリーミーと言う意味にはなりがたい気がする」
「じゃあ、結局はなんなの?」
「ひとまず、基本から考えよう。そもそも『かにクリームコロッケ』とはなんなのか?」
「かにクリームコロッケでしょう?」
「いや、『かに+クリーム=コロッケ』なのか『かにクリームのコロッケ』なのかという二つが考えられると思うんだ!」
「うーん、つまりはかにとクリームが入ったコロッケか、かにを味の基本食材として作ったクリームが入ったコロッケかということだね」
「そういうこと!」
「どっち?」
「かにクリームコロッケは、かに、クリーム(ホワイトソース)が入っているから前者の条件はクリアしている。そして、コロッケの中身は別々に入れるわけではなくかにとクリームを混ぜた状態で作るからこれをかにクリームというのなら後者の条件も満たしていると言うことになる」
「ということは?」
「うーん、どっちかわかんない! せめて、かにクリームコロッケにかにの身が入っておらずに、エキスだけが入っていれば後者で決まりとなるんだけど」
「あっ、でも海老クリームコロッケやコーンクリームコロッケなんてのもあるよね?」
「ああ、両方ともかにと違って食感が残る状態で入っていたりするよね? ということは前者にあたるんだろうか?」
「でも、クリームコロッケってのもあるよね?」
「うーん、そうなってくると材料を並べた形の前者が有力になってくるものの、後者を否定できうるほどの材料もないんだよねぇ」
「じゃあ、とりあえずそれは入っているものを並べたネーミングが有力と言うことで置いておいて、クリーミーにいってみようよ」
「確かに! クリーミーとなると話は別だ。形容詞だから材料名ではない。だとすると、かには材料名でクリーミーは中身を形容した言葉、そのコロッケということになる」
「そういうことになるよね」
「だとすると、かにがクリーミーと言うのは違うから最初に俺が言ってたのは正しくない」
「そうだね」
「つまり、『かにが入ったクリーミーなコロッケ』が『かにクリーミーコロッケ』となるわけだ」
「そう! 解決したね」
「いや! だとすると『かにクリームコロッケ』を『カニクリーミーコロッケ』と表現する意味ってなんだ?」
「あー、いいんじゃない? ちょっと変えてみたかったとかそういうことで」
「いやいや、わざわざ『ム』を『ミー』にしているんだからきっと深い考えがあるに違いない!」
「そうかなあ」
「逆に、クリームってなんだろうね?」
「クリームはクリームでしょ。ドロッとした食べ物だよ」
「間違いないな!」
「いや、知らないけどそんなのちゃんと定義されているものなのかな?」
「だって、スキンクリームは食べ物じゃないぞ。食べられないクリームなんか世の中にごまんとあるじゃないか!」
「ああ、じゃあドロッとしたものだよ」
「調べるぞ! いいのか、間違ってたらどうする?」
「どうもしない」
結局、どうもしないと言っていた知人のスマホで調べる。
「ウィキペディアによると『食品のクリームとは基本的に乳製品の一種』で『一般的なクリームとはフォームやゾルなどの液体と固体の中間の粘っこい状態をしたものの総称』だそうだが?」
「ムムムムムッ」
「まあ、大体あってたよね?」
「は、はい」
「どうしてくれるの?」
「どうもしない」
「いいけどね」
「そうなってくると、結局はかにとクリームが入っているコロッケですよが『かにクリームコロッケ』でかにが入ったクリーミーなコロッケですよが『かにクリーミーコロッケ』ということですかね?」
「そうだね。つまり、もしかしたらだけどかにクリームコロッケの中にはそれほどクリーミーでないクリームのかにクリームコロッケがあるかもしれないですが、かにクリーミーコロッケは自信をもってクリーミーな中身のかにクリームコロッケですよってことを言いたいんじゃないでしょうか?」
「そうなんじゃないでしょうか!!」
「手のひら返しやがったな、こいつ!」
「だとしたら、これが一番いい表現なのではないでしょうか?」
「どれ?」
「ザン! 『かにクリーミークリームコロッケ!!』」
「長い!」
「じゃあ、『クリーミー蟹のクリーミークリーム仕立てクリーミーコロッケ!!』」
「ひどくなってる!」
「お後がよろしいようで...」

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コメント

No title

電脳高架橋さんへ

こんにちは^^

カニクリームコロッケはお値段によって中身が変わってくるものだと
思っていました。
お値段がお高いものは、蟹の身とホワイトソースが混ざったもので
お値段のほどほどのものは、蟹の身風のカニカマみたいなものが
ホワイトソースと混ざったもので、
お値段の安いものは、具なしで蟹の風味だけが入ったホワイトソースみたいな。
カニクリームコロッケと、カニクリーミーコロッケの違いは
わかりません(笑)
でも確かに、カニクリーミーコロッケの方が、とろとろのクリーミー感を
想像させますね。

カニクリームコロッケ、好きなんですよねぇ。
でも作るのは難しいですよね。
食べたくなってきました^^

Re: No title

yukoさんへ

> こんにちは^^

こんにちは!

> カニクリームコロッケはお値段によって中身が変わってくるものだと
> 思っていました。
> お値段がお高いものは、蟹の身とホワイトソースが混ざったもので
> お値段のほどほどのものは、蟹の身風のカニカマみたいなものが
> ホワイトソースと混ざったもので、
> お値段の安いものは、具なしで蟹の風味だけが入ったホワイトソースみたいな。

どうなんですかね?
当然値段が違えば、yukoさんのいうような違いが出てくるのは市場原理だと思います。
ただ、あまり蟹の身がしっかりと感じられるような大きななのが入ったかにクリームコロッケを食べたことがないので経験的に実感したことはないんですよね。
でも、爪がコロッケから出てるやつは高級な感じがしますね。
たまにデパ地下とかで見かけますね。
あれだったらゴロッとしたのが入ってるのかな?
どれでも美味しそうですけどね。^^

> カニクリームコロッケと、カニクリーミーコロッケの違いは
> わかりません(笑)
> でも確かに、カニクリーミーコロッケの方が、とろとろのクリーミー感を
> 想像させますね。

そうですよね、クリーミーの方がトロッと中身が溶け出すような印象が強いですよね。

> カニクリームコロッケ、好きなんですよねぇ。
> でも作るのは難しいですよね。
> 食べたくなってきました^^

おいしいですよね、かにクリームコロッケ。
できればyukoさんの作ったかにクリームコロッケ食べてみたいですが、写真で我慢して、ブログにアップされるの日を気長に待つことにします!
コメントありがとうございます。
自分も食べたくなってきました。
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