【アニメ】新世界より 第8話 ネタバレあり

劇的な変化が起こった2年間。成長していく早季たち。多感な時期に、恋愛を経験する。
同性愛が当然のものとして行われている状況は、神栖66町において悪鬼と業魔の出現を心から恐れている大人たちが、すべての子供を管理下に置きたいが故に過って妊娠、隠れて出産という事態は避ける手段としてとられているのではないか。思春期の子供たちは押さえつけても抑えきれるものではないので、子供のできない同性間の恋愛をはけ口として容認することにより、すべての子供を管理下に置いているのだろう。

そうした順調に成長する早季とは異なり、瞬は違う変化がおきているようだ。
この回では具体的には描かれていないが、人を避けようとする瞬の行動。それは瞬の本意ではないようだ。
思い出されるのは一節。
「孤独は業の苗床となる。」
しかし、最初は孤独を好む者がそうなるのかと思いましたが、この感じでいくとそうなると孤独を選ばざるを得ない状況になると言うことなのか?

瞬の行動の裏に隠されているであろう悲しみの本質がどこにあるのかは次回以降ということなのでしょう。瞬の周りでまわっているガラス玉の正体もわかるのでしょうか?

(以下、あらすじ)

「だが、12歳の少年少女にとって2年というのは、いつの時代も劇的な変化をもたらすのに十分な時間である。」

2年の月日が流れ、全人学級は同性の恋人をつくるのが当然の年頃になっている。
早季は真理亜と。覚は瞬と。守だけが、ただ真理亜についてまわっている。だが、早季の瞬への思いは深くなっているようだ。真理亜といても瞬の方を見てしまう。瞬は逆に早季にそっけない。
そして、授業は全員が同一の課題を与えられていた12歳の時とは違い、個々の特性や能力に応じた課題をそれぞれ与えられている。中でも瞬はクラスで最も難易度の高い卵を呪力によって孵らせる課題を与えられるほど未来を嘱望されている。

ある日、早季は和貴園の頃に遊んだ丘の上(1話冒頭部分)の木の下にいた。足元の感触に驚き見下ろすと、そこにはブルドックが愛嬌のある顔で見上げている。瞬の飼い犬の「すばる」である。早季はすぐに瞬の姿を見つける。
だが、声をかけようとした瞬間、覚が瞬を押し倒す。じゃれ合う二人。
きっかけを失い、木の陰に身を隠す早季。様子を窺おうと二人のほうを見ると、瞬と目が合う。
熱い口づけを交わす二人にいたたまれずに走り出す早季。

早季は慰めを求めるように真理亜の元へと向かう。
真理亜は早季の様子に察しがついたのか、自分をスケッチしている守に優しく言い含めると、二人で散歩に出た。
海岸でひとしきり駆け回り、じゃれあうと早季は真理亜の胸に顔をうずめる。

全人学級で瞬と覚の仲睦まじい姿を目にして、嫉妬に駆られた早季の矛先が守へ向かう。真理亜と恋人同士であることを守に見せつけようとする。
だが、守は真理亜へのまっすぐな思いがありながらも、能動的に出すことはできないようだ。早季の言葉にも何も言い返すことはなく、うつむく。
早季はあきれるが、守の一途な思い、それをからかうことで満たされない自分を癒そうとする卑しい自分を自覚して、自己嫌悪になる。

そんな中、瞬と覚に変化が訪れる。
木々の色づく秋のある日、早季は覚に別れを告げる瞬の姿を見かける。
冷徹で意地悪く、覚にとりつく島も与えない。が、覚に背を向けて立ち去る瞬の表情は、直前とはうって変わって悲しげだった。早季の視線に気付いた瞬は自分の心底を覗かれてしまったように、頬を赤らめて足早にその場を立ち去る。

覚は新しい恋人を見つけるが、やはり瞬への未練が見え隠れする。新しい恋人すらも瞬へ見せ付けることで、瞬の心を取り戻そうとするかのようだ。
だが、瞬は相変わらす覚を突き放し、避けるように振舞う。
そんな状態の全人学級に鏑木肆星がやってくる。鏑木肆星は神栖66町で並ぶもののない呪力の持ち主で、若い早季たちの目標であり羨望の的であった。
課題をこなす生徒達を見てまわり、覚など有望な生徒には声をかけ、アドバイスをする。
その肆星の足が瞬の方へと向かう。「全人学級一の呪力の才能にどんなアドバイスをするのか?」みんなの注目が集まる場面だったが、瞬から何かが放出され、それに身じろぎした肆星は踵を返すとそのまま実習室を出て行った。それを見送る瞬の顔は意地の悪い笑みが浮かんでいた。
ついで、肆星と話していた先生が急遽実習の終了を宣言する。
道具を片付けて、次々と部屋を出る生徒達、出て行くよう促す先生。
早季に声をかけられ立ち上がった瞬は、めまいに襲われたように頽れる。その拍子に課題に使っていた卵を落として割ってしまう。
早季は見ていた。先生が自分達を外にせきたてながら、片付けていた卵の中に、およそにわとりの雛とは似ても似つかぬ何かがいたことを。
やはり、瞬は何かがおかしかった。

夕暮れ時、家路の流れる川辺で瞬に出会う早季。近づこうとする早季を瞬が制する。いつも穏やかな瞬にしては反応が過剰だ。
「一人になりたいんだ。」
「それは...説明しても早季にはわからないよ。」
「しばらく、あえなくなると思う。」
「僕は療養しなくきゃならないんだ。」
「体の病気ではないんだ。」
「僕はもう家にはいられないし...」
瞬は早季の問いに、何かを言えないまま答えていた。そして、家を出て療養用のバンガローに移るという瞬。
場所を聞く、早季に答える。
「ゴメン。場所は言ってはいけないことになってる。」
瞬自身以外の意思が働いていることに気付く早季。
会えなくなるその事実が、早季に瞬への想いを告白させる。が、瞬はそれをさえぎるように言う。
「早季。迷ったんだけどね、やっぱりこのことだけは言っておいた方がいいと思う」
瞬は自分達がサマーキャンプでの出来事を隠し通せたと思っていたことが間違いで、すべてバレていたんだと言う。そして、ずっと自分達が監視されていたらしいことを早季に告げた。
「ネコには気をつけて。」
瞬は早季にネコ除けのおまじないだと自分の首輪を放る。
「すばるとおそろいなの?」
その言葉に最近は見ることのなかった、屈託のない笑顔を見せる瞬。だが、その笑顔は悲痛と言う余韻に沈んでいく。
「ぼくの言ったこと、みんなに伝えて欲しいんだ。」
そういうと、瞬は早季に背を向け歩き出す。その瞬を迎えにきたようにすばるが駆け寄る。
「あれほど、ついて来るなって言ったのに。」
すばるを抱き寄せる瞬。そのまま、去っていく。


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