インド対中国(中国アウェイ)

ちょっと昔になるんだけれど、知人に誘われてインド居酒屋みたいなところのランチに行った。
数種類のカレーやナンが食べ放題みたいな感じだったと思う。
行ってみると、こじんまりとしたところに4人ぐらいのインド人と思われる店員、オーナーかオーナー夫人と思われる日本人の女性。
客は自分達を入れて3組ぐらいだったと思う。
皆が、黙々と食べていて、なにやら重いのとは違うカッチカチに固い空気が張り詰めていた。
ナンはその都度注文して焼きたてを持ってきてもらう。
美味しかった。
カレー全体の印象としても美味しかったとは思うが、若干、一般的な日本人の嗜好よりも本場感が強かった。
そのせいなのかどうなのかはわからないが、店側が試行錯誤をしている風のカレーがあった。
もっと、お客を呼びたいのだろう。
その試行錯誤のカレーはキーマカレー(ひき肉のカレーだった。
自分の中ではインドカレーの中では一番好きなカレーだった。
キーマカレーが大好きな自分はかなりの量をとって席に着いた。
すると、キーマカレーに豆腐が入っている。
ネギも入っている。
店の人曰く、「麻婆豆腐風キーマカレー」なのだそうだ。
一口食べてみると、確かに麻婆豆腐のような味。
日本人も麻婆豆腐は好きな人が多いから、アレンジしたのだろう。
けれど、麻婆豆腐はもともと四川料理で辛い。
カレーも辛い。
山椒のスパイシーさは結構強力で、カレーのスパイシーさに優るとも劣らない。
結局、インド人が作るというアウェイな立場でも、麻婆豆腐風のキーマカレーは中国が圧倒的に勝利だった。
麻婆豆腐風キーマカレーはまるっきり麻婆豆腐になってしまっていた。
ネギもよくない。
香り野菜としてもネギはかなりの実力者なのだ。
味に丸みも出てしまう。
中国人の高笑いが自分の頭の中で響き渡る中、現実世界では日本人女性のオーナー(夫人?)が各席を回っている。
我々のところにも来て、「いかがですか?」と笑みを浮かべて聞いてくる。
「これ、完全に麻婆豆腐なんでご飯ありますか?」と言いそうになったが、固い作り笑顔で、
「お、おいしいです!」
というと、正面に座った知人もひきつった顔をこちらに向けた。
女性は「ごゆっくり」と満足げな笑みを浮かべながら次のテーブルへと去っていった。

正直に言ったほうが店のためだったのかもしれないし、面白い展開もあったかもしれない。
深く反省しながら、大量の麻婆豆腐をナンで食べた。

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コメント

No title

電脳高架橋さんへ

こんにちは^^

麻婆カレー(省略)が、想像できませんでした。
考え方を変えて、良い考え方をすれば
食べ放題のカレーで飽きたところに
この麻婆カレーの存在は、なかなかいい存在なのではないかと。
ナンと麻婆カレーの相性は良かったですか?
なんか気になります、この麻婆カレー(笑)

お店の方の努力が報われればいいですが
電脳高架橋さんの反応を見ていると、そんな感じもしませんね。
勿体ないですね、本格的なインドカレーに拘っていたと思われる
お店なのに。
でもあの場では、「美味しいです!」と言ってしまいますよね。
私でもきっとそうすると思います。
行きつけのお店で店員さんとも会話を交わしたことがあるような
慣れたお店だったら、個人の意見も言えそうですが
固い空気が貼り詰めた店内で、なかなか言えないですよね^^;
「このカレーは、ご飯の方が合いそうですね」の一言ぐらいだったら、言えそうですね^^






Re: No title

yukoさんへ

> こんにちは^^

こんにちは!

麻婆カレーは見た目カレーなんですけどね、豆腐も入っちゃってるから麻婆豆腐なんですよ。
ひき肉は麻婆豆腐にも入っているのでキーマよりじゃないし、ナンとも合わなくもない。
ただ、普通に食べられるといった感じなんですよね。
よくないですか、すごく美味しい店は当然印象に残るし、また来たいなと思う。
すごく不味い店は印象に残るけど、怖いもの見たさでしか行きたくない。
普通の店が一番印象に残らない。
もし、残ったとしても行くという行動力に結びつかない。
そんな感じが麻婆カレーなんです。
でも、「ご飯の方が合いそうですね」はうまい言い方ですね!
思いつきませんでした。
まだあるかなあ、あのお店。

コメントありがとうございます!
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