冬空

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これまでの季節に遅れをとりながら、現実の季節が動き出す

空気が冷え、冷たい風が吹く

冷気が肌を刺し、人が動物が身を縮ませると

空気は澄み、光が解放される

黒い光も、そう夜空も澄む

深く、篤く、凍てつく黒

星々や月に照らされる雲は、灰色(はいいろ)、涅色(くりいろ)、鈍色(にびいろ)、それとも黒橡(くろつるばみ)

時には地上の光に照らされて土色

そんな迷い言も今日は冗長

空覆うスクリーンのような層雲もない

ただただ黒い空

星は瞬き、月は輝く

透明な黒い空

明瞭な月を見上げていると

不意に低いところに雲が湧き立つ

湧き立ちながら、寒風に押し流されていく

ただ、漂って月を横切る

月を覆い隠すほどに濃くも大きくもならないその雲は

ただ、月暈をなぞって流れて消えていく

気持ちのよい、真夜中の冬空



読んでいただきましてありがとうございます。

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