むか~し、むかし!!

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これはあくまで、むか~し、昔のそのまた昔、人類が生まれて間もない頃ぐらい昔にあったかなかったかわからないぐらいのお話ですので。ここ、大事なんで。
決して、仲のいい人から最近聞いて、驚愕した話などでは決してないですから、その点をお間違いなく。

むか~し、むかし、あるところにとってもとっても若いお爺さんととってもとっても若いお婆さんが住んでいました。
おばあさんには名前がなく、お爺さんにはフランチャイ爺『翁那亜』と呼ばれておりました。
2人は一年中閉まる事のない不思議なお店を営んでおります。
閉まる事のないお店は当然2人だけではにっちもさっちも行きませんから、お手伝いをしてくれる人を幾人か雇っておりました。
店は2人が食うに困らない程度には繁盛していたそうですが、『少子化』という大波の影響で雇っていた働き手を多く失い、自分達もたくさん働かなくてはいけなくなりました。
フランチャイ爺は夜遅くまでお店にいて、朝早くから店番をすることが多くなりました。
すると、朝起きるのがつらくなり、夜番の使用人にこうお願いをします。
『私が店に来なければいけない半時ほど前に『朝呼び(モーニングコール)』をよこしてはくれまいか?』
心優しいその夜番の使用人は一日だけの事、旦那様もおつらかろうと二つ返事で引き受けました。
使用人の『朝呼び』の甲斐があって、フランチャイ爺は無事にその朝、遅れることなくお店にやってきました。
すると、次の日も、そのまた次の日も、爺の出る朝はことごとく『朝呼び』するようにと言われ、それが次第に置手紙へと変わっていきました。
そして、当たり前となっていった『朝呼び』は呼んでも答えない事もあり、それもどんどんと増えていきました。
これには心優しい使用人も『そんなことが自分の仕事なのだろうか?』と悩むようになったのです。
さらには爺は呼びに答えたときですら、時間にやってこなくなりました。
いよいよ使用人は自分のしている事がなんなのかわからなくなっていきました。
『とってもとっても若いお婆さんもいるのに、なぜ自分が起こさなければいけないのだろう?』
断ってしまえばいいのでしょうが、心優しい使用人は大して手間のかかる事ではないからと疑問に思いながらも続けていました。
もしかしたら、お婆さんも忙しさのあまりつかれきっていて、早朝に起こすのは忍びないとお爺さんは頼めないのかもしれない。
そうおもいながら、もやもやしながら日々を送っていた使用人はある日、驚愕の置手紙を目にするのです。
それは、爺が自分に書いたものではなく、朝の使用人に向けて書かれた手紙でした。

『朝の使用人さんへ
明日、明六つに朝呼びお願いします。

                   婆より』

使用人は恐ろしくて恐ろしくて、たくさんの人にその話をしたそうです。
聞いた皆が恐れおののき、『小学生か?』と念仏のように繰り返したそうです。

信じるか、信じないかはあなた次第。

ご覧いただきましてありがとうございます。

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