岩手に行く その2

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展望台を探して真夜中の山の中の県道を走っていました。
見切りをつけるのは『金ヶ崎温泉』だったのですが...のつづきです。

さびしい県道は山道なのですが、途中、家がまったくないわけではありません。
農家っぽいのや、牧場、なにかしらの飲食店らしい店などがぽつぽつと集まったところを通ったりもします。
しかし、すぐにそれもなくなり、また山道に戻ります。
しばらく走るとまたぽつぽつと。
それの繰り返しです。
しかし、自分の予想していたような『歓迎! ようこそ金ヶ崎温泉へ』という看板もなければそれらしいものも見当たりません。
温泉といえど、深夜になれば明かりもそんなにつけてはないないはず。
見落としたのかもしれません。
展望台の看板だって、暗ければ見落とす可能性は十分にあります。
どんどん不安になってきます。
できるなら夜明け前の白鳥たちはどんな感じなのかも見てみたい。
そんな思いに焦燥感が募ります。
そして、道が今まではアップダウンはあったもののどんどん上に上っていたのに、下がり始めたとき、もう意志力の限界が来ます。
金ヶ崎温泉は通り過ぎ、自分は行き過ぎてしまったのかもしれない。
そして、そうでなくてもちょっと視界が開け、展望台があるならこのあたりの上の方かなという辺りに差し掛かったので、我慢が出来なくなり、よさそうな道を入って上へと登ってみました。
そうすると、畑らしきひらけたところに出たりして、展望台がありそうな感じはするのですが、一向に展望台は見つかりません。
行き止まりで戻ったり、分かれ道のところに引き返したりを繰り返しながら山の中をさまよい歩き、1時間ぐらい費やしたでしょうか。
もう、展望台をあきらめかけたとき、牧場らしきところへと続く道で行き止まりになってしまいました。
時間も4時をまわり、日の出までそれほど時間もありません。
もう投げやりになった自分は牧草地でひらけていて、高台なのでもうこの道でいいやと車を止めてカメラを取り出しました。
ここまですれ違った車は1台か2台。
牧場への一本道なので牧場の人でも来なければ、邪魔になることも無いだろうとの考えでした。
カメラや三脚のセッティングのために車をヘッドライトだけを消した状態で止めていると、車がやってきました。
一本道のこちらには来ずに、ちょっと下の道をそれて、そこも牧場の施設のような明かりの点いた建物へと曲がっていきました。
『まずいかなぁ~』と思ったものの、怒られたら謝って、星の写真はあきらめようと思いましたが、それたので『大丈夫かな?』と思って撮影準備を再開しました。
しばらくして、撮影していると、さっきの車が戻ってこちらにやってきました。
『あー、やっぱりダメかなぁ』と思っていると、自分の車の横で速度を落としゆっくりと通過していきましたが、そのまま走り去りました。
でも、この先は行き止まりです。
とりあえず、撮れるだけ撮っておこうと撮影をしていると、案の定戻ってきて、今度は横で車の運転席のウィンドウが開きました。
「なにしてんの?」
予想通りの問いかけだったので、
「すみません、星空の撮影をしていたんですが、邪魔ですか?」
と聞くと、
「いや、邪魔じゃないんだけど、この時間にこのあたりに人はあまり来ないものだから、どうしたのかと思って」
と怪訝な顔をしています。
当然ですよね。
おっさんが深夜にこんなところに車を止めていたら不審者以外の何者でもないですから。
「すみません。できたら写真撮らせてもらってもいいですか?」
なるべく、丁寧に言ったつもりでしたが、不審者が丁寧な言葉遣いでは余計に不審者ですからね。
それでも、
「いいけど...」
と語尾を濁しつつ、車は走り去っていきました。
もとの建物に車は入っていきましたが、きっと警戒して余計な気を使わせてしまったかもしれません。
結局、長い光跡の残るような星の写真を撮りたかったのですが、限られた時間では思ったほどの撮影時間を取る事が出来なかったので、気持ち長めに撮影したものを3枚ほど写し、他は短めのシャッタースピードで十枚ぐらい撮ったところで、夜が明けてきました。
夜明けも綺麗だったので、写真を数枚撮ると、もと来た道を戻る事にしました。
夜は暗くて見えませんでしたが、明るくなってから走ると、別の道を走っているような風景が広がっていて、山間の両側が壁だと思っていた道が片側が深い谷になっていたのにはびっくりしました。

次の目的地は赤石堤。
ここも4号線からのルートで目安をつけていたので、時間があれば397号線まで戻るのも仕方ないと覚悟していたのですが、思いのほか時間がかかってしまったので、先に進み、4号線方向に進めばその内に4号線に出るだろうと考え、4号線に出てから位置を確認して赤石堤を目指そうという方向で車を走らせました。

すみません、長くなってしまってます。
この続きは、また明日。
お付き合いいただければ幸いです。

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