『十津川警部 東北新幹線「はやぶさ」の客』を読んで

西村京太郎さんの『十津川警部 東北新幹線「はやぶさ」の客』を読みました。
とりあえず、手頃な分量に、手頃な読みやすさ、読書にいそしむための準備運動としてはとってもいいと思ったからです。
なにより面白い。
列車の一人旅なんかでは思わずキオスクで買っちゃうシリーズですよね。
うまい事、乗っているぐらいの時間で読み終わるのがうれしい。
近距離の時にはあだになっちゃうけど。

今回の事件は東北新幹線「はやぶさ」で起こります。
しかも、列車のファーストクラスといわれるグランクラスで起きます。
他の車両からの行き来が制限された一種の閉空間で起こる殺人事件を発端に、事件は過去の事件へと広がりを見せていきます。
十津川警部と亀さんの名コンビは事件を解決できるのかぁ~って出来るんでしょうけど、読んでいるうちにそういう気分になっちゃいます。
なんだったら、トイレに行くときには『テテテッ、テテテッ、テーテー!!』って歌ってから行こうかってぐらい。
今回は、ダイヤとか別ルートとかのアリバイ工作を解き明かすような事はないのですが、それでもはやぶさのグランクラスという特徴を上手く活かしたトリックが用意されています。
本文2ページ目には、
『一列車に、わずか十八席しかないので、かなり人気があると、立花は、聞いていた。』
という文があり、ここには伏線とミスリードが何の気なしに書かれている。
ミスリードに見事にはまった人間が言うんだから間違いない!
とにかく、すんなり読めて、面白く、安定感のある内容。
さすが、西村京太郎!
でした。

ご覧いただきましてありがとうございます。

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