【アニメ】攻殻機動隊ARISE border:1 ネタバレなし

『攻殻機動隊ARISE border:1 Ghost Pain』のレビュー、不肖、手前こと電脳高架橋が書かせていただきます。

本作はborder:4まで個々にストーリーを持ちながら、全編でつながりを持つ内容となるようで、その共通項が現在のところ『ファイア・スターター』なる、謎のコンピュータ・ウィルス(厳密に言うとこの表現でよいのかとは思いましたが、病原体と区別する意味で使用しました)をめぐる話のようです。

劇場公開はされていますが、50分という上映時間からもわかるように、海外も含めたTVメディアを意識した作品のようです。

内容的にはborder:1の監督むらた雅彦氏の意向でミステリー色が前面に出た表現でした。
ストーリーもこれまでの攻殻機動隊を意識しつつも新たな攻殻を模索している印象を受けました。
謎めいた感じはあるものの、ファイア・スターターのお披露目感は強かったですね。
ミステリーの謎については、重厚なファンの方たちには軽すぎるかな。50分という時間が足枷になったかなという印象はありますが、全体を通したテーマがあるので、むしろサブテーマはこれぐらいあっさりしている方が見やすいかも。
今回も我々が暮らしている現実世界の範囲でわかる、あるいは類推することが難しくない範囲についての言葉や背景の説明はなく、決してやさしい作品ではありませんが、雰囲気でもそれなりに内容は理解できると思うので、『案ずるより...』です。
まだ、1作目なので今後変わってくるかもしれませんが、物語の濃密さで言うと『Ghost in the Shell』とはついていますが、前2作の劇場版よりはかなり軽めで、S.A.C.よりちょっと重めと言ったところでしょうか。


でも劇場公開するのを意識してか、冒頭は当然あのカットでした。ちゃんと二機でしたし。

今回、賛否両論よんでいる(? どちらかというと反対が多いのかな?)声優陣の一新については、手前的には以下のような感想でした。

草薙素子:違和感なし。口調やトーンなど完璧と言っていいぐらいコピーしていると思うので、見ていてそのことを忘れるほどでした。

バトー:結構、違和感あり。声質が似ているだけに、口調がどうしても違っているのが逆に際立ってしまう。ただ、若いバトーが馴染んでくれば慣れるのかも。ただ、時間はかかりそう。せめて、3作目ぐらいには慣れたい。

荒巻大輔:若干、違和感あるけれど、こちらは見た目や年齢の差が大きく見えるため、「そうなのかもな。」的な感じ。すぐに慣れそう。

トグサ:いかにマテバ2007を出そうが、かなりの問題児。声優さんは頑張っているとは思いますが、山寺さんの声は特徴的で印象が強く残っているので、若いとかどうのと言う前に、耳がそれを求めてしまっている感がある。苦戦しそう。

パズ:キャラがかなり違うので、そっちの方が強く、声うんぬんは気になると言えば気になるような、でもキャラが...。と、言った印象。でも、極端に変わることがおかしくないような設定でもあるので、キャラが違うことは最初ずっこけそうにもなるが、よく考えると納得もできそう。

イシカワ、サイトウ、ボーマは今回はほぼ出てこないので、今回は割愛。


そして、映像について。これは、あくまで個人的な趣味からくる意見なので、あまり参考にならないかもしれませんが、映像についても劇場版のクオリティーはないと思う。ブルーレイの必要ある?
特に、ナルトやワンピースなんかで見られるヘンに平面的な作画は手前的には大っ嫌いなので、今回もっともガッカリしたところだ。味としてそういう作画なのかも知れないが、新しい攻殻機動隊の模索がデザインや作画の流行に乗ることだとしたら、圧倒的なクオリティを好んできた攻殻機動隊ファンには受け入れにくいことのように思う。この件に関しては、多分に感情的になっているかもしれないが、S.A.C.レベルよりはるかに劣る気がする。あれなら、どうです新しい攻殻機動隊はフラッシュアニメでつくったらいいんじゃないですか? その方が受けると思います。もし、あれでアクションが滑らかに表現できるのだとしても、いやです。

新たなファンを獲得していかなければならないとしても、あれは革新とは思えない。
あれが、似合うアニメはいくらでもあるでしょう。正直、美しくないんです。
熱くなって申し訳ないんですが、攻殻機動隊全体に流れるのは装飾美ではなくて機能美であって欲しい。
それが手前の願いです。

音楽は手前はあまり、鑑賞力に自信がありませんが、とりあえず書かせてもらえば作品と合っていると思いますし、攻殻機動隊色は踏襲されているように思います。エンドロールで流れる曲は若干の試みチックな感じもしますが、よかったと思います。

でも、ファンとして全体的に前の攻殻機動隊に凝り固まってる部分はあると思うので、そこを考えると新しい攻殻機動隊ARISEは「面白いそうだな」という感想ですね。
1作見ての感想で「面白そうだな」です。ニュアンス伝わりますかね。
501機関も2作目以降も絡んでくるのでしょうし、期待はあります。
皆さんにも、ぜひ攻殻機動隊を見ていただきたい。

見たことのない人にはちょっとグロテスクなシーンやら裸の素子さんやらが出てきて、Hなアニメかなとも思われるかもしれませんが、すべては義体です。要するに、義手や義足の発展形。機械でできた自由に動く体なので、腕が千切れても、「腕が折れた」じゃなくて「腕が壊れた」だし、脳への感覚器官を切ってあれば、痛くもかゆくもありませんし、裸といっても「キューピー人形」と変わりません。わかってる人の多くはエロくもなんとも感じません。

そういえば、今回劇場に行ったのが平日の午前だったせいなのか、観客の年齢層は高めでしたね。おそらく、低く見積もっても平均で30代後半。静かに楽しめましたが、皆さん真剣で妙なプレッシャーを感じておりました。

ちなみに、数量限定かもしれませんが、劇場にて鑑賞のお客様には『攻殻機動隊ARISE マニュアルブック』と『新浜日報』がもらえます。
マニュアルブックには月刊ヤングマガジンで連載中の攻殻機動隊ARISEの漫画の第1話が載っています。インタビューや設定、裏話的なものも載っています。
新浜日報には今回の『Ghost Pain』の事件の詳細が記事の形式で書かれているので理解の助けになります。

以上、なんか途中で熱くなったせいもあり、書き漏らしたこともあるような気がしています。思い出したら、また別記事で書きたいと思いますが、今日はこのぐらいで。

ちなみに、2作目は『border:2 Ghost Whispers』「ゴーストの囁き」です。よしなに。

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